ドラマ【エージェントオブ シールド7】あらすじネタバレ・MCU映画の公開順との関係

中華人民共和国の武漢から始まった新型コロナパンデミックの影響で、2020年、唯一放送・公開されていたMCU作品となった今作。

前年の2019年には以下の作品が公開。

  1. シールドのシーズン6
  2. キャプテンマーベル(第一弾)
  3. アベンジャーズ/エンドゲーム
  4. スパイダーマン/ファーフロムホーム(フェイズ3最終作品)

今作の劇中での時間は、最終話で明らかになるように、シーズン6の直後の出来事なので2019年。タイムトラベルの間を除けば、ずっと2019年で、最終話の最後にその一年後の2020年が描かれました。

従ってシーズン7は、2019年から2020年が物語の中の時間の経過と言えます。

MCUで、サノスが指パッチンをしたのが2018年の出来事。

これを書くまで気づきませんでしたが、コールソンのシールドの面々はサノスの「指パッチン(The Blip・デシメーション)」の影響を受けずに物語が進んでいました。それはおそらく、シーズン5の最初にコールソンのチームが全員、イノックによって2091年に送られたことと関係があるようです。(2022年4月現在、AoSがパラレルワールドなのかどうかということについてはの正式な発表はされていないようです)

シーズン7に登場するキーワード・設定・世界観解説

ドラマ【エージェントオブ シールド7】設定・用語・歴史

シーズン6までのあらすじ、概要

ドラマ「エージェントオブシールド」は、第1シーズンが映画「アイアンマン3」の公開の後に開始。
物語は、映画「アベンジャーズ」でロキに殺されたはずのエージェント、フィル・コールソンがなぜか生きていて、フューリーの許可を得て、コールソン中心のチームをシールド内に作るところから描かれました。

シーズン1では、ギャレットやウォード(他にも多数)が実はヒドラだったこと、さらにギャレットがシールドへの忠誠を失ったのは、1990年のサラエボの任務の際にシールドに見捨てられたことがきっかけで、ギャレットは、その時の傷によって死期が近いことを知り、コールソンが生き返った謎を調べ、自らの命を延命させようとしていました。コールソンが生き返った秘密がクリー人の血が元になったGH325という血清で、しかも、その研究の担当者がコールソン自身だったという衝撃の事実が明らかに。最後の方ではフューリー長官に不満をぶちまけるコールソンが見られます(笑)。

シーズン2は、インヒューマンズたちの暮らすアフターライフによってインヒューマンズが掘り下げられた物語。映画「キャプテン・アメリカ/ウインターソルジャー」でシールドが乗っ取られた時、シールドの潜水艦イリヤッドの艦長ゴンザレスと行動を共にしていたのが、のちにシールドの長官になるメカニックだったマック・マッケンジーとハンターの元妻のボビー・モースなどでした。最終シーンは、シモンズがモノリスに飲み込まれるという衝撃のシーンで終わり。

シーズン3は、ヒドラのキーパーソン、ギデオン・マリックのマリック家が物語の中心。ジャーインたちに占拠されたイリヤッドでの戦いの最中、テリジェンクリスタルが海中に落ち、その成分を魚が食べてフィッシュオイルの缶詰になり、それによって世界中の多くの人がテリジェネシスを経るという結果に。その結果ジョーイやヨーヨーなどが能力者としてシールドの管理下へ入りました。そしてもう一つ重要なのが、シモンズが行った星のこと。黒いモノリスの正体は、悪魔崇拝の生贄儀式でいけにえを送り込む装置であり、ヒドラは、彼らが崇める「ハイヴ(見た目はウォード)」という菌の王のような存在を生きながらえさせるため、数千年にわたり儀式を続けていたことが判明。
NASAも、この生贄儀式に加担していた組織だということも結構リアリティのある設定でした。
ちなみにモノリスが三つ存在していることはシーズン6で明らかになります。さらに重要なのはギデオン・マリックの存在。彼は、映画「アベンジャーズ」で安全保障委員会のメンバーとしてシルエットで登場していて、大統領も迂闊に手を出せないほどの巨悪として描かれました。しかもシーズン7では、本来の時系列では死んでいるギデオンの弟・ナサニエルが悪役として暴走します。

シーズン4は悪魔の書「ダークホールド」と最先端アンドロイド(LMD)「エイダ」が中心の話。悪魔との契約でゴーストライダーとなった青年と、ロボット映画のお決まりである、人間に反旗を翻し暴走するロボットという展開の物語。エイダの技術をライフモデルデコイ、略してLMDと言いますが、LMDはシーズン7でクロニコムの技術と融合させた最先端LMDコールソンという形で再び登場。さらに2022年現在ますます身近なものになりつつある仮想現実ですが、これと同じような技術の「フレームワーク」も登場。映画「アバター」や映画「レディプレイヤー」などで描かれた仮想現実の最新版といった感じでした。

シーズン5は、「2091年の地球」と「クリー人と米軍の闇」の話。イノックによって時間のモノリスで2091年に送られたコールソンチームの面々。そこは、クエイク(デイジー)が地球を破壊したと伝えられている未来で、人類はクリー人に救出されるも、衣・食・住すべてをクリー人によってコントロールされる完全な監視・奴隷社会で暮らしていました。この絶望的な世界でロビン・ヒントンの「ある予言を信じる人たち」はコールソンたちが助けに来るということを信じ、その時を待ちわびていました。
2091年に、フリントの力を借り2018年に戻ったコールソンたちは、宇宙を支配する「同盟」と取引をしていたアメリカの軍人ヘイル准将や自責の念から暴走するタルボット准将たちと戦い、地球滅亡の危機を防ぐことに成功。シーズン4でゴーストライダー(悪魔)と取引をしたコールソンは、自分の死期が近いことを知り、シールド長官の座をメンバーからの信頼の厚いマック・マッケンジーに引き渡し、シールドは新たな体制として出発

シールド6は、パラレルワールドと悪霊がキーワード。シーズン5の第11話で三つのモノリスが爆発した際に、時空の裂け目のようなところから「人々が恐れているものが実態となって現れる」という現象が発生。このことから、全く別の次元に生み出されたのがコールソンそっくりの「サージ」という肉体を持った存在。アイゼルと同じ「悪霊」であるパチャクティクが肉体を持ったのがサージで、霊的な存在である両者は、他の次元から大量の悪霊を現実世界にもたらそうとします。
しかし、コールソンの記憶もわずかながら残っていたサージは、時にアイゼルと対立し、両者は最終的にはシールドに倒されます。しかし、同じタイミングで、クロニコムのハンターたちがシールドを襲い地球は乗っ取られることに
このことをいち早く察知したイノックは、過去に戻ってクロニコムを倒すという計画をフィッツとジェマに打診。シーズン7で明らかになることですが、インカの遺跡でボロボロだったシールドチームを助けにきた防護服の人たちは、なんと、イノックの作戦を実行していた元のタイムラインのジェマ、フィッツ、ヨーヨー、スーザの四名でした。

シーズン7全体のあらすじと各話のあらすじ

ということで、シーズン7はイノックがフィッツとジェマに提案した「二人の運命を引き裂く可能性のある」作戦が描かれました。2019年、人間が考えていることを読み取るクロニコムのハンターたちの前に、なす術がなく、自爆を考えていた際にイノックに助けられたフィッツとジェマは、その後、フリントとパイパーに合流。
フリントに時間のモノリスを作ってもらい、時間の流れ(タイムストリーム)を研究するために3人はへび座のシータ星の中で一番明るい星「アリア」へ移動し、数年間の生活の中で、フィッツとジェマは二人の子供アリアをもうけ、任務に追われ続けていたそれまでの生活では味わえない時間を過ごします。時間の流れの研究を終え様々な装置など準備をし2019年に戻り、パイパーとフリントにフィッツとアリアが中に居るモジュールを守るように説明。ジェマはインカの遺跡でパチャクティクとアイゼルを倒したシールドメンバーを救出し1931年へ。フィッツは時空をつなげるために2019年に残り、1983年のジェマが装置で呼び戻すまで待機。1983年で合流したフィッツとジェマは、事情を説明し、ナサニエルとシビルが地球を乗っ取ろうとするところを、コーラとメイの能力で阻止することに成功したのでした。

タイムワープの物語は、話がややこしくなるだけで、やっていることは意外と単純だったりしますが、アメリカの歴史を再勉強するような側面もあり、面白い展開の最終シーズンだったと思います。

一応ここにも記しておくと、シーズン7、最終回の2020年時点でコールソンチームがどうなったかを残しておきます。

  • マック|ヘリキャリアの艦長としてモスクワの事件を追跡。改造したローラ(赤いコルベット)をコールソンLMDにプレゼントした。
  • フィッツ&シモンズ|庭でアリアとピクニック中。子育てに専念している様子で、二人の子供のアリアは「魚を設計したいから水泳を特訓中」
  • ヨーヨー|最も勲章を受けているシールドエージェントとして、LMDのエージェント・デイヴィスとエージェント・パイパーと084を追跡中(おそらくパイパーがシモンズとの約束で頼んだのがデイヴィスのLMD化)
  • コールソンLMD|シールド本部を訪れている。スイッチを切ることはいつでもできるから、今後は1年間、世界中を旅して過ごし自分探しを続ける。これまでに7回ほど死んだのでは?と話す。
  • デイジー|パートナーとなったスーザと実の姉であるコーラと共に任務のためゼファーで移動中。手紙派のスーザのためにタイプライターを買ってあげた。
  • メイ|フリントなどを教え子とするコールソンアカデミーの教師。「過去最高に疲れている」と話すが、充実している様子。
  • ディーク|通称「ザ・D」。マディソンスクエアガーデンでライブ中?。ディークの時系列にデイジーは存在していない。

これを描きながら思ったのが、すごいメンバーだなということ。

LMD二体、義手義足が二人、特殊能力者がメイ、デイジー、コーラ、ヨーヨー、2091年から来た人一人。まともなのは、マック、フィッツ、シモンズ、パイパーの4人だけ?

シーズン7第1話 1931年/The New Deal

(*以下、特筆しない限り「コールソン」は「コールソンLMD」のことです。)
2019年。シールドの奮闘も虚しく、地球はクロニコムによって乗っ取られる結末を迎えた。この結末を防ぐため、ジェマ、フィッツ、イノックの三人を中心に、クロニコムを倒す作戦を実行することになるシールド。2019年からの作戦コードは98232。
この作戦にはシールドの歴史を知る人物が必要だとの理由から、クロニコムの最先端技術を使ったLMDコールソンを完成させる。彼らが向かったのは1931年のニューヨーク。早速、クロニコムのハンターたちに顔を奪われた現場で「ソードフィッシュ」のロゴの密造酒を見つけ、コールソンとマックは当時のシールドの隠れ家の密造酒酒場「クレイジーカヌー」へ向かう。そこにいたのは経営者のアーネスト・ケーニグ。コールソンらはケーニグの話から、クロニコムたちの狙いが、翌年の1932年に大統領になり、その後シールドの前身組織であるSSRシールドを設立する、ニューヨーク州知事のフランクリン・デラノ・ルーズベルトだと思い、彼のパーティに潜入する。
しかし、クロニコムのハンターたちの狙いが実はギデオン・マリックの父親にあたるフレディ・マリックであることが明らかになる。ルーズベルトのパーティに来ていたフレディは、フレディの父と仕事をしていたヴィオラというヒドラエージェントから、ある「液体」の運搬を持ちかけられていた。コールソンたちは、のちにヒドラとなるフレディを守ることが、シールドを守ることになるという、信じがたい事実に気づくことになる。

第2話 密造酒の中身/Know Your Onions

ルーズベルト州知事のパーティでクロニコムたちが狙っていたのはフレディ・マリックだった。コールソンらは、フレディと共にいた女性ヴィオラを助ける。彼女はヒドラの連絡員で小瓶に入った血清の運搬をフレディに依頼していた。連れ帰った「クレイジーカヌー」で彼女の靴についていた液体が、アースキン博士が開発した「超人血清」であることが判明する。
そのころマックとディークは、密造酒を波止場まで運搬するフレディと行動を共にし、車から汽車に乗り換えた三人は、裏切り者が集まる場所「ヘルズハーバー」へと向かう。
治療後ゼファーで目を覚ましていらい様子のおかしいメイは、戻ってきたコールソンらを見ても何も感じていない様子。
コールソンらはケーニグと共にゼファーでヘルズハーバーへ向かうが、その途中、ゼファーが17分後に「ジャンプ」してしまうことに。
フレディと共にヘルズハーバーへ到着したディークは、デイジーからの無線で、フレディがマリック一族であることを教えられ、デイジーは彼を殺せとディークに伝える。
密造酒の中身を見ていたマックは、中に血清の入った小瓶があることに気づくが、そこへフレディの命を狙うハンターたちがやってきて、到着したコールソンらと共に撃ち合いになり、その最中、フレディは取引をやめるよう説得するケーニグに負傷を負わせ姿をくらましてしまう。
クロニコムたちもジャンプの時間のため、現場からいなくなるが、遠くにいたイノックはゼファーに乗り遅れてしまう。
1931年に取り残されたイノックはクレイジーカヌーでバーテンダーとして働くことになり、ケーニグに「シールドのこと」と「クロニコム」について教える。

第3話 エリア51Alien /Commies from the Future!

1931年から1955年へジャンプしたコールソンたち。シールドに追跡されていることに気づいたクロニコムのハンターたちは、クロニコムの予測者シビルに相談し「ヘリオス計画」を利用してエリア51のシールド基地を破壊させようと動き出す。ディークのタイムラインでエネルギー兵器となっていたイオン核融合研究の「ヘリオス計画」が行われていることを知ったコールソンらはエリア51に潜入し、クロニコムが紛れ込んでいないかを突き止めようと、科学者たちと面談をする。ヘリオス計画の担当者である国務省のシャープをゼファーに拉致し情報を引き出そうとするマックたちは、イオン核融合は地球上のエネルギーでは動作させることが不可能だと知り、クロニコムたちが自らの体にあるエネルギーで動作させ、研究所ごと爆破させるつもりだと気づく。
コールソンとジェマは、それぞれシャープとペギー・カーターになりすまし、エリア51の研究施設へ潜り込むが、科学者への面談の最中やってきたのは当時のSSRロサンゼルス支局長のダニエル・スーザだった。正体がバレてしまったコールソンとジェマは一時的に監禁されてしまうが、CIAになりすましたデイジーの機転で助け出すことに成功。その最中、女性職員になりすましていたクロニコムがヘリオス計画の装置を始動させるが、間一髪のところでジェマが電磁パルスを発生させ阻止することに成功する。しかし、電磁パルスの影響で、LMDであるコールソンも倒れて動けなくなってしまう。

第4話 過去からの脱出/Out of the Past

エリア51での任務中に電磁パルスで回路がショートしたLMDコールソン。目が覚めてすぐ、目の前の新聞のデュークエリントンが演奏したという記事が目に入る。日付は1955年7月22日。かつてのコールソンの記憶やツールボックスの記録を全て持ち合わせているLMDコールソンは、その日が、ダニエル・スーザ殉職の日だということに気づく。スーザの疑いを晴らすため、自分が本当の情報提供者だと話を作り、ロサンゼルスのハワードへ装置を届けるスーザに同行することになる。ヨーヨーとディークが「装置」をとりにリンドモア博士の家へ向かい、無事「装置」を手に入れることができたが、先に家に入り込んでいた何者かによってディークは拉致されてしまう。
「装置」を持っていないコールソンは言い訳を作って時間を稼いでいたが、スーザと離れた隙にクロニコムのハンター・ルークから地球を明け渡せと提案される。そのころスーザは、謎の男たちに襲われるが、コールソン、デイジーらに助けられ、ゼファーに保護されることになる。
誘拐されたディークが向かった先はフレディ・マリックの家だった。成長しシールドの幹部になっていたフレディに殺されそうになるディークだったが、過去に血清運びを手伝ったことを伝えると、フレディは命の恩人だとしてディークを解放する。
インカ遺跡での出来事以来、様子のおかしいメイだったが、ヨーヨーとジェマとの話の中で、メイには人並外れた「共感能力」が備わっていることが明らかになる。
過去を変えて、「大波を立て」てスーザを守ろうとしたマック長官だったが、スーザはバイクを盗み待ち合わせ場所の「ルーズベルトホテル」へ一人向かってしまう。後を追ったコールソンらは辛うじて殺し屋より先にスーザを保護し、LMDのコールソンが代わりにスーザを演じ、世間的にはスーザは殉職したことになる。
ゼファーの中で目を覚ましたスーザは、コールソンから自分達は未来から来たシールドだと説明を受ける。そんなゼファーがジャンプした先は、アリス・クーパーの「No More Mr. Nice Guy」がラジオから流れる1970年代だった。
そのころ、クロニコムのルークは、シールドを共通の敵とみなすフレディに協力を持ちかけていた。

第5話 ミルクの中のイワナ/A Trout in the Milk

死なずに生き延びることになったスーザと共にゼファーがジャンプしたのは1973年。1955年でスーザの死を偽装し、元のタイムラインへの影響なく任務を成し遂げたと思っていたコールソンたちだったが、本来なら死んでいるはずのフレディが生き延び、表向きは防衛をうたいながらも実際は要人の暗殺を可能にした「インサイト計画」が40年以上も早く実行に移されようとしていることが判明。クロニコムたちはコールソンが取引を断ったことから、時系列を変え未来に起こることを教えるなどして、フレディマリックたちのヒドラに協力していたのだった。クレイジーカヌーでコールソンチームを殺す計画だったクロニコムだったが、フレディが人質にされた息子ナサニエルをかばったことから計画を変更することに。この直後、コールソンたちはアメリカ建国200周年で、インサイト計画が実行に移される1976年7月4日にジャンプする。コールソンたちはインサイト計画が進められるライトハウスを浸水させてインサイト計画を頓挫させようとするが、マックの両親が捕虜としてライトハウスにいることから、任務変更を余儀なくされ、ゼファーワンでロケットの打ち上げを阻止することに成功する。しかし、このことで2019年からきたコールソンたちシールドの存在が公になてしまう。その頃、クロニコムたちの助言を受けたナサニエルは、ライトハウスをハッキングしていたデイジーとスーザを拉致する。そののち、ナサニエルは仲間を通して牢獄の中のダニエルホワイトホールに「超人能力を移植する方法」を聞き出すのだった。

第6話 順応か死か/Adapt or Die

インサイト計画のロケットを打ち落としたため、マリックがハッキングしたミサイルシステムが自動で作動しゼファーはミサイルを被弾してしまう。
ジェマはフィッツの居場所をクロニコムに悟られないために記憶阻害装置「ダイアナ」を体内に埋め込んでいて、その装置に不具合が出ていたため、機体の修理の方法がわからなってしまう。イノックの処置で不具合が出ていたダイアナは無事修復されたが、何も知らなかったディークが偶然イノックがジェマに処置を施していたところを目撃してしまったためこの秘密を知ってしまう。
その頃ナサニエルに拉致されたデイジーとスーザは能力を使うことができない薬を打たれ監禁されていた。デイジーの能力を自らに移植しようとするナサニエルは、その力を手に入れるも暴走し、スーザとデイジーはかろうじて逃げ出すことに成功。
ストーナー将軍のシールドに捕らえられたコールソンとメイは、ストーナー将軍の部下のシールドエージェントの中に「感情のないクロニコム」が紛れ込んでいることに気づく。クロニコムたちは、コールソンLMDからヒントを得て、対象の人間の記憶や人格をコピーしてよりリアルな「なりすまし」ができるようになっており、ストーナー将軍を「乗っ取り」シールド全体をクロニコムの支配下にしようとしていた。しかし二人はギリギリのところでストーナー将軍を助け出し、コールソンはクロニコムが送り込まれてくるコンピュータールームの地下へと向かい、予測者シビルと会話をした後、ライトハウスにドッキングされていたクロニコムの船を破壊する。
ライトハウスに捕虜として監禁されていた自らの両親を助け出したマックだったが、帰りのクインジェットの中で両親がクロニコムだと言うことが判明し、マックは苦しみながらも両親の姿をしたクロニコムたちをクインジェットから突き落とす。
ゼファーに戻るとすぐさまゼファーはジャンプし、マックは両親を目の前で失ったことから、ゼファーの外に出て行ってしまう。気持ちがわかるからとマックを探しに出たディークにジェマから「ゼファーがすぐにでもジャンプしそうだ」と無線通信が入り、直後にゼファーはマックとディークを取り残してジャンプしてしまう。

第7話 マックとDの大冒険/The Totally Excellent Adventures of Mack and The D

1982年に取りに残されたディークとマック。マックは任務は終わったのかもしれないといい、ディークの前から姿を消し、両親を目の前で失ったことからも一人自堕落な生活を続ける。ディークはことあるごとにマックを気にかけ、1983年を迎えたある日、マックはディークが組んだバンド「ディークスカッド」のライブを見にいく。ディークはマックが戻ることを期待し、ロックバンドを組み、コールソンをハードドライブから復元し、シビルたちクロニコムとの戦いに備えていた。
コールソンに爆破されたシビルは、1982年のリバーズエンドのパソコン修理工のラッセルの元へ現れ、ロボットとして体を作られる。しかしシビルは用済みとなったラッセルを殺し、ハンターを数体作り、ライトハウスへ攻撃を仕掛けるのだった。
ディークのバンドメンバーたちをまとめるリーダーになることに気の進まないマックだったが、ライトハウスに現れたハンターたちを見て戦うことを決意する。こうしてマックは戦闘経験のないディークのバンドメンバーらと、ブラウン管テレビの中に復元されたコールソンと共にロボットたちと戦い、シビルを含めたロボットを破壊することに成功する。
その後、「27日後にはゼファーに戻ってね」というジェマの言葉を受けてゼファーからクインジェットで飛び立ったメイとヨーヨーは、1983年のライトハウスでマックとディークたちに無事合流する。
破壊されたシビルは再びどこかに逃げ延びて、実はシビルの真の狙いはライトハウス内にあったタイムストリーム装置を動作させるエネルギーコアで、この時すでにナサニエルと組んでいたシビルは、タイムストリームを復元しシールドを潰そうとしていた。

第8話 アフター、ビフォー/After, Before

1983年9月9日にメイとヨーヨーはマックとディークを探しに向かい、10月6日に四人は無事ゼファーに戻る。しかし、シビルとナサニエルが「タイムストリーム」を手にしているため、ゼファーワンのジャンプは止まらない。ジャンプの間隔が徐々に短くなり、このままいくと最終的にはゼファーは消滅してしまう。これを止めるためにジャプドライブの燃料制御器を外そうと試みるが、毎秒49回のパルスが周囲に発生しているため、ヨーヨーの能力の回復のみが唯一の希望となる。そこでメイとヨーヨーは力の回復のためにジャーインのいるアフターライフへ向かう。しかしそこでの治療の甲斐もなく、ヨーヨーの症状は改善されないままゼファーに戻るが、ヨーヨーはメイとの会話の中で「元いた場所に戻らなくてもいい」ということに気づき、無事ジャンプドライブの燃料制御器を外しゼファーのジャンプは中断する。しかし直後に再びゼファーはジャンプしてしまう。
アフターライフでは、デイジーの姉に当たるインヒューマンズのコーラが生きており、テリジェネシスを経た彼女は、自らが持つ膨大なエネルギーを制御できず思い悩み自殺をしようとしていた。しかし、シビルから未来を教えられ行動するナサニエルがコーラに「自由になれる」と言い寄り、彼女を配下に置き、アフターライフを制圧し、無秩序をもたらそうとする。

第9話 残酷な切り札/As I Have Always Been

「存在自体が消えるか、原子並みにものすごく小さくなる」94キロ先にあるタイムストーム・時間嵐に飲み込まれることが判明したゼファーワンのシールドチーム。そんな中、ジャンプドライブに近づいたデイジーは、自分がタイムループしていることに気づく。三度目のとき、コールソンもまたタイムループを繰り返し、デイジーは自分が死ぬと記憶がリセットされていることを知る。治療のためにチェンバーで寝ていたデイジーと充電のため電源が落とされていたコールソンLMDの二人のみがタイムループを繰り返しており、コールソンはこのときすでに87回同じ体験をし、デイジーは14回死んで、その度に記憶を無くしていた。さらにデイジーが治療ポッドで目を覚ますごとに、時間嵐に飲み込まれて消滅するまでの距離が少しずつ近くなっていた。原因はタイムドライブの故障にあると言うコールソン。残り65キロの時、ジェマの記憶を阻害するインプラント「ダイアナ」を一時的に外すことでタイムドライブを直そうと試みるが、ジェマの思考をクロニコムに知られないためには殺人をするようにプログラムされたイノックの邪魔が入り失敗し続ける。元々はジェマたちがイノックにプログラムしたものだったが、そのこと自体をジェマは覚えていない。スーザの助け得て、ようやくジェマから得た答えは、イノックの心臓であるエネルギー制御装置が必要だと言うことだった。それは同時に、イノックの「死」を意味した。残り1キロとなったとき、イノックはすべての事情を理解し、自らの「心臓」を取り外す。こうしてディークによってタイムドライブは修理されタイムループを止めることに成功する。「君の友人たちは生き延びるが、チームは終わる。これが最後の任務になる」これがイノックが最後に残した言葉だった。
その頃コーラは、アフターライフで自らの力の制御を覚え、ナサニエルは、クレイジーカヌーでシールドの敏腕パイロットでもあったジョン・ギャレットをスカウトしていた。

第10話 盗まれた力/Stolen

1983年10月、ゼファーワンは、イノックの「心臓」により正常に動作するようになり、時間移動・ジャンプをしなくなる。しかし、時系列は確実に変化し、本来の時系列では設立されていないはずのシールドの本部「トリスケリオン」が存在していた。コールソンチームはシールドが拠点として使っている「ライトハウス」へ向かい、ジャーインとの約束を果たすため、時系列を元に戻すためナサニエルとの戦いの備える。瞬間移動ができるゴードンとコールソンが内部へ、ヨーヨーとマックが援護としてアフターライフに乗り込み、捕虜となっているインヒューマンズやコーラを助け出す。
ナサニエルたちはシールドから追放されたグレイディ博士によって「タイムストリーム・時間の流れ」装置を復元する。シビルが教える未来から全てを予測していたナサニエルは、ゴードンの能力を移植されたギャレットと共に「テレポート」し、ライトハウスに乗り込む。こうしてナサニエルとギャレットは、ジェマを誘拐しゼファーワンを奪ってライトハウスから逃げていく。ナサニエルたちの狙いは、唯一、フィッツのことを知るジェマの記憶だった。この時、ゼファーには機器を修理していたディークが乗っていた。

第11話 再出発/Brand New Day

ジェマを捕虜としたナサニエルが指揮をとるゼファーワンは地球上空8万キロへ到達。タイムストリーム装置でジェマの記憶を覗き見するナサニエルだったが、記憶阻害インプラント「ダイアナ」によってフィッツがどこにいるのかを探り出すことができない。そこでナサニエルは自らがジェマの記憶に入り込むために装置に入るが、それでもフィッツの居場所を突き止めることはできないと気づいたナサニエルは、あらかじめ話をつけていたクロニコムの援軍に、地球上にシールド基地を破壊させる。その過程でジェマはフィッツの存在を完全に忘れてしまう。
その頃、ライトハウスに潜入したコーラと二人だけで話していたデイジーは、シビルの予測の裏をかくことを思いつく。それはクインジェットのすべての燃料を使い果たしゼファーワンまで辿り着くこと。こうしてデイジー、スーザ、マックの三人がゼファーへ乗り込む。
ライトハウスに捕虜として潜入してきたコーラの狙いは、電力を遮断しファイアーウォールを無効化しシビルをライトハウスのコンピューターシステムに侵入させることだった。しかし同時に、シビルを追い払うことができるのもまたコーラだということが判明し、メイはコーラに、ナサニエルがジャーインを殺したという真実を伝えるが、説得までもう少しというところで、ギャレットがテレポートでコーラをゼファーワンへ連れ去ってしまう。

第12話 終わりは間近/The End Is at Hand

ゼファーワンにドッキングしたクインジェットのデイジーたちは、そのまま、クロニコムの宇宙船に吸い込まれてしまう。ジェマとディークの救出のためクロニコムの船に乗り込むデイジーだったが、シビルは、デイジーとジェマが合流することでフィッツの居場所がわかる確率が高まるとして様子を見る。
外部からの攻撃では破壊できないライトハウスを別の方法で攻撃し、全てを終わらせるというナサニエルだったが、シビルはフィッツがいる限り、自分達の勝利が確実になることはないと言う。こうしてギャレットがテレポートでライトハウスに入り込みクロニコムの爆弾「クロニボム」をライトハウスの最下層に設置していく。テレポートを封じる装置でギャレットを捕らえ起爆を阻止しようとするコールソンらだったが、ギャレットはナサニエルに裏切られ、クロニボムは爆発。爆破寸前にヨーヨーが爆弾を一箇所に集めたことで全壊を免れたライトハウス。その後、音のパターンから084の座標が送られていることに気づいたコールソンたちは、シールドの仲間になったギャレットの力で、クレイジーカヌーへテレポートする。しかしギャレットは待ち構えていた人たちに射殺されてしまうが、彼らがシールドのエージェントであることが判明する。
ジェマとディークの救出に向かったデイジーの帰りを待つマックとスーザは、シールドのアイテムでかろうじて持ち堪え、デイジー、ディークとジェマも無事マックたちの元に戻ってくる。スーザの発案で倒したクロニコム6体を爆弾として、クロニコムの宇宙船に打ち込みマックたちはゼファーを奪ってクロニコムの船からの脱出に成功。五人はそのままクレイジーカヌーへ向かう。
こうして1983年のニューチョークのシールドの隠れ家「クレイジーカヌー」に、コールソンチームと、084を持ち寄ったシールドエージェントが集結する。突如そこにあったいくつかの084を組み合わせはじめたジェマは、最後に自らの指輪を装置に取り付けて起動させ、フィッツを1983年にワープさせることに成功する。
この様子を知り自らの手の中の「時間の流れ」を見ていたシビルは、これでシールドのチームの任務が最後になることを知り、希望に満ちた顔を見せるのだった。

第13話 戦う理由/What We’re Fighting For

元時系列に戻るには「コーラ」必要だと言うフィッツ。しかし、それには1983年に誰かが残らなければならない。。スーザが名乗りを上げるが、科学の知識に詳しいとしてディークが残ることに決まる。こうしてディーク以外のコールソンチームをのせたゼファーは、クロニコムの宇宙船を引き連れて量子世界へと入っていく。
タイプワープ中、フィッツはここに至るまでの計画の準備段階から全てのことを話す。
元の時系列に戻り、フィッツ、ヨーヨー、スーザ、ジェマたちはクインジェットで寺院に向かいパチャクティクとの戦いでボロボロになった「自分達」を救助し、その後は、ライトハウスへ向かう。
シビルたちクロニコムが標的にしていた2019年のゼファーは1931年へジャンプし、その隙にコールソン、マック、デイジー、メイたちの「任務終盤」のゼファーは、クロニコムの宇宙船に乗り込む。マックは意識のないコーラを救出。シビルがクロニコムのハンターたちをライトハウスに集結させた直後、コールソンたちはシビルを倒しクロニコムの宇宙船の司令室を占拠。コーラのパワーとメイの「共感=エンパシー」を使って、ライトハウスを襲撃するハンターたちの意識を乗っ取りシールドの味方にし、クロニコムの侵略から地球を守ることに成功する。
デイジーはナサニエルと戦い、放射性ドームもろとも自爆し宇宙に放り出されるも、コールソンたちにすぐさま救助されコーラの力で蘇生され一命を取り留める。
フィッツとジェマはパイパーとフリントが守る寺院のシェルターへ向かう。シェルターの中にはフィッツとジェマの子供「アリア」が待っていたのだった。
一年後。バーチャル空間の「クレイジーカヌー」で再開を果たしたコールソンチーム。それぞれが別々の道を歩み始めており、近況を報告し、毎年会おうと約束し合い、それぞれの任務に戻っていく。新たなシールドの本部にいたコールソンLMDは、マックから贈られた改造された赤いコルベットの「ローラ」で空を飛び去っていく。

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ドラマ【エージェントオブ シールド7】設定・用語・歴史

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