【ネタバレ】世界制服を目論むテンリングスと元武器商人トニー|映画 アイアンマン

映画「アイアンマン」は2008年5月2日に公開されました。記念すべきマーベルシネマティックユニバース(MCU)の第一作目。

ここではMCUをより深く楽しむために必要であろう、物語内の地名や登場人物、世界観、あらすじなどをご紹介しています。

→MCU次作|映画「インクレディブル・ハルク(2008)」

MCU内の現在地と現実の出来事|タイムライン(劇中の時代設定)

2008年5月頃?。(のちにマーベルの公式が、劇中の時間を2010年としていることを知りました。訂正せずにそのまま掲載させていただきます。ご了承ください。)

具体的な日付はわかりませんでしたが、トニーとポッツとの会話の中から6月に講演の予定があるということから、公開月と同じく5月頃と考えられます。

そんな2008年は、現実の世界では「リーマンショック」があった年でした。

リーマンショックは簡単に言えば「返済できない住宅ローン」がいっぱいできて、さらに、一つの契約に「ランクづけ・格付け」がされたことで、あり得ない数値の膨大な返済不能なお金が膨れ上がり、それが返済できないということに人々が気づき始めたことによるパニック、でした。

また今回初めて知りましたが、2008年頃には、中華人民共和国で作られた冷凍餃子の「殺虫剤が混入した冷凍餃子中毒事件(2007–2010)」もありました。

中国産食品の安全性 – Wikipedia

最近では、中国経済の崩壊が顕著で、時代の転換期がきていると実感します。

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ということでまずは映画「アイアンマン」に登場する地名からです。

登場するロケーション・地名

クナル州(アフ ガニスタン)|トニー・スタークがバグラム空軍基地からの移動中に、テンリングスを名乗る敵に襲撃にされ誘拐された場所。
シーザーズパレス(ネバダ州ラスベガス)|トニーが受賞した「アポジーアワード」の授賞式の会場。
マリブ(カリフォルニア州)|トニーの自宅。
バグラム空軍基地(アフガニスタン パルヴァーン州バグラームアフガニスタンにある軍用の基地・飛行場。ローディとトニー、ハッピーが自家用機で訪れ、新兵器ジェリコの実演をした場所。現実には、2001年同時多発テロ後の、ニューヨークの世界貿易センタービルの「がれき」を礎石として運んだ場所。アメリカ軍のみならず、各国の軍が使用したことがある。テロ容疑者収容施設での虐待疑惑、航空機墜落事故などが発生している。バグラム空軍基地 – Wikipedia
グルミラ(架空の村)|テンリングスによってとスタークインダストリーズ社のミサイル・ジェリコで破壊された町。インセン博士の故郷でもある。農民たちは移住を余儀なくされ、24キロほどの道を移動し、近くの村や旧ソビエト時代の工場跡などに向かった。
テンリングス・キャンプ|トニーが誘拐され、インセン博士に手術をされて生き延びた場所。初めてのパワードスーツ「アイアンマン・アーマーマークⅠ」をインセン博士とともに作った場所でもある。
エドワーズ空軍基地(カリフォルニア州の東部)|モハベ砂漠 Mojave Desertのロジャース乾湖(ミューロック乾湖)に所在。グルミラのテンリングスを襲撃したトニーを分析官たちが発見。職員のアレンがこの未確認機についてローズ中佐に連絡を取り、ローズからトニーに直接連絡が行く。ローズは未確認機がトニー自身だということをこの時に知らされる。この際にF22が墜落し、後日、記者会見でローズは「訓練中の事故だった」と発表。これを見ていたオバデアは、それがトニーであることに気づく。
スタークインダストリーズ本社屋(カリフォルニア州ロサンゼルス)|消防士基金の慈善パーティの席で24日夜7時に本社で会うことをコールソンと約束する。すぐ近くに、ロクソンコーポレーションのビルがある(アイアンモンガーとの戦いの際に登場)。
ウォルトディズニーコンサートホール(カリフォルニア州ロサンゼルス)|ロサンゼルスミュージックセンター内のコンサートホール。消防士基金の慈善イベントが行われた場所。トニーとコールソンが始め会った場所。この慈善イベントはオバデアが勝手にやっているもので、トニー本人は主催者でありながら開催自体を知らされていなかった。
ベルン(スイスの首都)|インセン博士とトニー・スタークが技術会議で挨拶をしたことがある場所。トニーはベロベロに酔っ払いながらも集積回路についてとうとうと語っていた。

キャラクター/登場人物

トニー・スターク/アイアンマン

回路基盤を4歳で、エンジンを6歳で製作。17歳でMITを主席卒業、この頃両親を交通事故で亡くす(映画「キャプテン・アメリカ/ウォンターソルジャー」で描かれる。21歳でスタークインダストリー社の社長に就任(オバディアの後任)。2008年6月にMITでの講演が予定されている。心臓の隔壁の近くに爆弾の破片が残っていたため、車のバッテリーの電磁石を元に、破片が心臓に入らないよう引っ張られており延命状態にある(インセン博士の処置)。アイアンスーツは「ゴールドとチタンの合金」。

オバディア・ステイン/アイアンモンガー

ハワード・スタークの親友。ハワード亡き後のスタークインダストリーズ社長。トニーに社長の座を譲り、トニーの補佐として、スタークインダストリーズ社の運営に深く関わる。トニーからは「オビー」と呼ばれる。正義に目覚めたトニーとは対立する関係になり、トニーの社長解任を役員会に要求した。テロ組織「テンリングス」へ自社のミサイルを販売している。会社にセクター16を設立し、アークリアクターを使ったパワードスーツの量産をする。

インセン博士

アフガニスタンの外科医で物理学者。出身はグルミラ村。1999年にベルンの技術会議でトニーとは面会している(→映画「アイアンマン3」)。アラビア語、ハンガリー語、英語を理解する。パワードスーツ起動までの時間を稼ぐために銃を持って暴れ回るがテンリングスに捕まり、殺される。死の直前、実はすでに自らの家族は亡くなっているこをトニーに明かす。トニーはインセンのめにも平和を望むようになる。

技術責任者・ウィリアム

オバデアがセクター16でパワードスーツを量産する際のスタークインダストリーズの責任者。アークリアクターの小型版の完成のための難点を克服できず、オバデアに激怒され「私はトニー・スタークではないので」と弁明した研究者。(→映画「スパイダーマン/ファーフロムホーム」に登場)

そのほかの登場人物/キャラ

ペッパー・ポッツ|トニーの秘書。誕生日にトニーの金で誕生日プレゼントの「青いドレス」を購入。このドレスを消防士の基金の慈善イベントで着る。
ローズ中佐/ローディ|アメリカ空軍の武器開発部門の中佐。黒人。トニーと仲が良く、パワードスーツの存在を早い段階で知らされる。
ハロルド・“ハッピー”・ホーガン|トニーの運転手兼ボディガード。
ラザ・ハミドゥミ・アル=ワザール|テンリングスの首領。英語を話せる。容姿は坊主・スキンヘッド。オバデアからトニー暗殺を請け負っていたが失敗。スタークインダストリーズの最新兵器を手に入れたものが世界を制すると話す。
ラリー|ジャクソンポロックの絵を売買する画商 
クリスティン・エバーハート|バニティフェア誌の記者 ブラウン大学出身。
アメリカ空軍将軍|バグラム空軍基地の将軍。トニーからジェリコの実演を受ける。
ジム・クレイマー|株式情報のテレビ番組の司会者。
色男(スタン・リー)|チャリティイベントにきていたモテモテの老人。
フィル・コールソン|戦略国土調停補強配備局、通称「S.H.I.E.L.D.」の捜査官。会う約束をしていた24日にトニーと連絡が取れなくなったことから、ポッツとともにオバデアのいるスタークインダストリーズ社へ向かう。

世界観・設定・アイテム

スタークインダストリー社

スターク一族の軍需企業。トニーの父ハワードの後はオバデアが社長として君臨していた。トニーは21歳の時から社長に就任しているが、実質的にはオバデアが会社を動かしている面が多い。武器を売ったお金で医療技術、バイオ穀物も手がけ、それによって多くの人が飢えや病気から救われた。ハワードはナチスを倒したとして英雄扱いされている。

テンリングス

無国籍ゲリラ。アフガニスタン周辺のキャンプが本拠地。「テンリングス」のオリジナルは映画「シャンチー(2021)」で描かれる。

S.H.I.E.L.D.(シールド 戦略国土調停補強配備局)

スタークインダストリーズ社でのトニーとオバであの戦いの爆発は、アメリカ空軍によってロボット試作機が誤作動を起こし、巨大なアークリアクターに損害を与えたものと発表。トニーのアリバイは「一晩カタリナ島にいてヨットに乗っていた」になる。そのためにゲスト50人分のアリバイ工作も行う。指揮を取ったのはコールソン。オバデアは休暇中に整備不良の小型機で墜落したことになった。

J.A.R.V.I.S.(ジャーヴィス)

トニーのAIアシスタント。アイアンスーツ、マークⅡを作る際にトニーをアシストし、マークⅡからはスーツ稼働中もトニーと通信し、気象状況や身体機能の変化などを知らせる役割を持つようになる。

アークリアクター(Arc Reactor)

毎秒3ギガジュール。人生50回分の心臓を動かせる動力源。パワードスーツは15分稼働させる。スタークインダストリーズ社にある大型版は、リベラル派の抗議運動を黙らせるために作った実用性に乏しい装置でコストパフォーマンスが悪く、30年以上研究をしていたが将来性がないとされていた。アークリアクターの地下にパワードスーツ量産をするセクター16を設立。

モンゴル帝国/ジンギスカンの領土

チンギスハンは当時最強の武器だった「弓と矢」でアレキサンダー大王の2倍、ローマ帝国の4倍の領土を王として君臨した(史実)。しかし現代では、スタークインダストリーズの最新兵器を手に入れたものが支配者になる、とテンリングスのラザが話す。【完全解明!!】コロナパンデミックは、大本教・出口王任三郎の計画的犯行だった!!(KAWATAのブログより再掲) | RAPT理論+α

そのほかの世界観・設定

ソニック・テイザー(麻痺装置)|ある周波数の耳の近くで聞かせることで、15分ほど麻痺させることができる。音波が神経麻痺を引き起こしてる。ラザを殺す時と、トニーの胸の小型アークリアクターを盗むときに利用する。政府に認可されなかった装置。
ジェリコ|スターク・インダストリーズがアメリカ空軍の依頼を受けて製造したミサイル。世界初の“リパルサー・テクノロジー”を応用している。
ピースサイン|写真撮影の際にピースサインをする兵士に、トニー・スタークが「ギャングサインはよせ。」と言い、のちに冗談だと訂正する。

大まかなあらすじネタバレ

ラスベガスでの「アポジーアワード」の授賞式に行かずにカジノで遊んでいたトニー・スターク。トニーは、軍需企業スタークインダストリーズの社長であり、世界一の大富豪、そして世界一のプレイボーイ。「武器商人」として罪悪感はないのかと記者に問われることもあったが、自分の行いが悪いとは考えたことはなかった。

ラスベガスの36時間後。彼はアフガニスタンのバグラム基地で、自社の新兵器ジェリコの実演後、ジープで移動中に爆撃にあう。こうしてトニーはイスラム原理主義系の組織「テンリングス」に拉致される。

爆撃により心臓部に致命傷を負ったトニーだったが、その傷を負わせたのは、自社の開発したミサイルだった。自分の開発した兵器で死の淵を彷徨いながらも、インセンに助けられ一名を取り留めるが、一週間の命だと言われる。

トニーはインセン博士とともに監禁される洞窟で、「テンリングス」にジェリコを作るように指示される。トニーはインセン博士と協力して小型版アークリアクターとアイアンマン試作機(パワードスーツ)を完成させ洞窟からの脱走に成功。しかし飛行性能が完全でなかったため近くの砂漠に不時着し、新兵器の実演に同行していた米軍中佐で親友のローディのヘリに助けられる。その際、インセン博士はトニーを逃がすために身代わりとなり命を落とす。

その後トニーは記者会見を開き、「スタークインダストリーズでは、これ以上武器は作らない」と発言。世間を驚かせる。兵器を開発することの誤りに気付いたトニーは、心を入れ替え、自らの力を平和のために利用しようと思うよになる。

パワードスーツの改良版に取り掛かかったトニーは、A.I.アシスタントの「ジャービス」とともにパワードスーツのアップグレード。時を同じくしてトニーは、自社の役員会から社長解任を要求される。

パワードスーツ開発11日目。テスト37 バージョン2.0で、パワードスーツは飛行することに成功。ジャービスを制御AIとして利用したパワードスーツで初めて外を飛行し、宇宙を目掛けて飛行したトニーは、それまでの最高高度の記録を超えるが、凍結対策をしたいなかったために、自宅に不時着。

改良版のパワードスーツ「アイアン アーマーマークⅡ」の完成が間近となった頃、チャリティイベント「消防士の家族のための基金を募る会」へ向かったトニーは、オバディアがアフガニスタンのグルミラ村でのテロ事件に関与し、自社の兵器をテロ組織に販売していたことを知る。さらに、トニーを会社から追い出そうとトニーの解任要求をしたのもオバディアだと言うことを知る。

ニュースでグルミラ村の惨状を知り、パワードスーツで現地へ向かいテロ組織を壊滅したトニー。

その後、オバディアがテンリングスの首領ラザと接触し、パワードスーツの量産を目論む。実は、ラザたち「テンリングス」にトニーを誘拐させたのはオバデアであり、オバデアは、パワードスーツ量産工場のセクター16を設立し、これまで以上にボロ儲けしようと考えていた。

オバデアの目論見に気づいたトニーは、秘書のポッツに会社のトニーのパソコンからメインコンピュータに不正アクセスし、オバデアの目論見を阻止しようと動き始める。

ポッツがセクター16のデータを盗んだことに気づいたオバデアは、直接トニーのところへ出向き、ソニック・テイザー(麻痺装置)でトニーを動けなくし、トニーの「心臓」の代わりである胸の「アークリアクター」を盗み出し、スタークインダストリーズ社屋で、パワードスーツ「アイアンモンガー」を完成させる。

「心臓」が停止状態になりながらもかろうじて旧型のアークリアクターで蘇生したトニーは、アイアンモンガーとの決戦に臨む。

改良したアイアンスーツは凍結対策が施されていたことから、トニーは、はるか上空までアイアンモンガーをおびき寄せ、無事勝利する。

翌日、ローディは、スタークインダストリーズ社屋での事故について、トニーとともに会見を開く。

「I am IRONMAN」そこでトニーはシールドのコールソンが用意していた「シナリオ」をマスコミに伝えず、自分がアイアンマンであることをバラしてしまう…。