ネタバレ【エージェント オブ シールド 5】地名や歴史・世界観・設定など解説

2019年3月からDlifeで放送のマーベルドラマ【エージェントオブシールド】シーズン5。(以下「シールド5」)

仮想現実「フレームワーク」からの生還という形で現実に戻ったのもつかの間、ヒドラが造った「アンドロイドデイジー軍団」がタルボットを発砲したことで、コールソンたちは追われる羽目に。捕まる前に腹ごしらえとダイナーでの食事を楽しんでいたコールソンたちの前にやってきたのは、丸坊主の男と兵士たち。

しかも動きを止められて運ばれていってしまうコールソンたち・・・。

「シールド5」はマーベル・シネマティク・ユニバース (MCU)全体ではフェイズ3に位置しており、ドラマ内の出来事は映画「マイティ・ソー/バトルロワイヤル(ラグナロク)」「ブラックパンサー」「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」「アントマン・アンド・ザ・ワスプ」そして、2019年3月15日に日本でも公開される映画「キャプテン・マーベル」やフェイズ3の最後を飾る「アベンジャーズ/エンドゲーム」にも関わる可能性があります。

ここでは【エージェントオブシールド】シーズン5に登場したアイテム、乗り物、世界観など、様々なキーワードを記録・解説しています。

*出来事が起こったエピソード数を()内の数字で記載・第15話以降が2018年

(2019/07/28追記)今作、シーズン5が「エージェントオブシールド」の当初の最終シーズンとして構想されていたと、マーベルテレビジョンのジェフ・ローブが明言しています。参考サイト:【速報】マーベルドラマ初の長編ドラマシリーズ『エージェント・オブ・シールド』が、シーズン7で終了! | 海外ドラマNAVI

登場した地名・ロケーション一覧

イノックの家|イノックはここから移動し、軍施設らしきところで車体のプリントを瞬時に変更できるトラックに乗り換え、ベンディアリービールのペイントの状態でコールソンたちが食事をしていた「レーの食堂」に向かい、コールソンたちを2091年に送った。(1)監視カメラでトラックを追跡したフィッツ、ハンターたちが家に押しかける。その後、近くの公園でロビン、ポリーの二人に会う。(5)
レーの食堂 Rae’s Restrant|イリノイ州シカゴ、コロンバス通りすぐ近く。イノックがフィッツ以外のコールソンチームを連れ去ったレストラン。お尋ね者となったコールソンたちは、米国政府に捕まる前に腹ごしらえをしようと、この食堂に来ていた。(1)防犯カメラの映像が切れた数分の間にイノックたちがフィッツ以外のコールソンチームを白いモノリスで2091年に転送。その直後に米軍が店に到着し、フィッツのみを連行していく。監視カメラ映像の切れる直前に2分前にベンディアリービールのトラックが駐車場に到着しているところは写っていた。イノックの持っていた装置で時間が操られていた様子。(5)
マニトワック(ウィスコンシン州)|コールソンの出身地。(2)
ライトハウス|地球が丸かった頃の地下シェルター。コールソンたちが白いモノリスで送られた居住区。オンタリオ湖の灯台の水中に建てられている。建物は地下35階(赤ちゃんを人工的に作っている階層)ほどの大きさ。|2091年の時点で、爆破した地球の破片にあり、クリー人のカサイアスたちが人間を家畜化している場所。元々はオンタリオ湖の灯台の地下に1970年代に造られた地下核シェルター。ディークはギャラリーというアヘン窟のような施設を運営し、これは、クリー人を買収できるほどの施設。ギャラリーは、フレームワークを改良し、使用者に幻想を見せる装置。(1)交換所で欲しいものを購入する。購入の際はメトリックを利用する。人間たちはあらゆるテクノロジーを奪われ原始的な生活をしている。廃棄物処理課は汚物を処理する部門。インヒューマンズを戦わせる格闘場がある。ここには観客席もあり、観戦しながら、オークションのような形でインヒューマンズの売却先(オーナー)を決める。人間はこれまでに22回ライトハウスにやって来た。「氷の海」と言われる宙の一角から氷を集めて生活用水として使っている。(2)食物製造のフロアがある。野菜や果樹(レモン)、培養肉を製造している。(3)3Fは立ち入り禁止の「封鎖区域」(コールソンたちが最初にいたフロア)。地球崩壊後は宇宙に漂うもともと地球だった「地球の破片」の地底にあり、クリー人により管理されクリー居住区とは隔てられている。元々は地球にあったので、テクノロジーはおよそ90年前の地球のもの。破滅した地球の破片に埋まっている形で存在している。クリーの居住区の壁面は地中から掘り起こした「石灰岩」で、この「石灰岩」は十億年前に死んだ生き物の「殻」。崩壊後の地球の「ライトハウス」がある破片は、カサイアスが来るまで命が絶えて朽ち果てた場所だった。わずかな可能性を感じたカサイアスが相当な犠牲を払い再建。しかし、人間が神や予言にしがみついたため、そのことをカサイアスは恨んでいる。そのため、宇宙では高価な商品とみなされている「デイジー」を、宇宙の商人に売り払った後、「ライトハウス」を生存者もろとも破壊しようとしている。数階ごとに「機密フロア」があり、3階は立入禁止区域(コールソンたちが最初にいたフロア)、4階は拘置所(コールソンらとディーク が出会った場所)、9階にトローラーが発着できる場所、17階は機関室、35階は研究開発フロア(研究室のモニターには、イーライ・モローたちが「ダークホールド」の知識で作った「量子発生装置」と同じ設計図がある)が位置している。エレベータ内部に研究開発(機密)フロアのボタンはなく、各フロアでボタンを押して、エレベーターを呼ぶことでしか、機密フロアには入れないようになっている。研究開発フロアでは赤ん坊を人工的に生み出している。これはカサイアスが生み出した人口コントロール方法で、人間の食事に混ぜ物をして、人間に子供ができないようにしている。このため赤ん坊は売買されている。(4)2017年時点ではオンタリオ湖畔の灯台(ライトハウス)。イノックの案内でフィッツ、ハンター、ポリー、ロビンの5人が一時的に避難する。この時点で誰も住んでおらずその存在は忘れられている様子。2091年にはカサイアスが人間を管理する場所として支配する。地球が丸かった2017年にフィッツ以外のシールドメンバーを白いモノリスで未来に送った場所(5)。カサイアスの兄・フォールナクからは「掃き溜め」、カサイアスの客人で議員・ポナリアンからは「カサイアスが追放生活をされている場所」と形容されている(6)。地球崩壊後、宇宙空間での「ライトハウス」内部の「重力」はグラヴィトニウムによって生み出されている(7)。2091年の人間の居住区は10階。2022年には、メイ、フィッツ、シモンズらが暮らしていたが、電力が途絶え解決策を練っていた。水のろ過装置は補助電源を失い、環境が調整できなくなる。このように連鎖的に不具合が生じると、どうすることもできず、ライトハウス内で人間が暮らせる環境を維持できない。2025年、濾過装置と発電機など人間の生命維持のために必要最低限のテクノロジーと引き換えに、ライトハウスの支配権をクリー人に引き渡した。その際にヨーヨーはクリーに支配されるライトハウスの状況に我慢できず、クリーたちに反乱を企て一人でクリーたちに立ち向かっていった。この頃にはシールドをいう名前を使って活動はしていない様子。(8)。酸素供給のパイプの所々に爆弾が仕込まれていて、カサイアスが持つスイッチで人間の居住区を爆発することができるようになっている(9)。リック・ストーナー将軍によると、地球最後の砦で、地球が危機に陥った時のために作られたシェルター。シールドの最高幹部しか知ることの許されない「再生プロジェクト」と呼ばれる計画の一環だった。作られたのが1970年代なので非常時には電子メール(Eメール)が通信手段となる。”1980年代が早く訪れた場所”とも言われる。コールソンによると1972年の水素波危機を想定したものだったが、利用されずに残された施設。倉庫にあらゆる最先端テクノロジーが収められている。地下通路が張り巡らされていて、リバーズエンドという街の地上へ出ることができる。オンタリオ湖の灯台の近くの湖の下、地下に所在する。ゼファーワンの離着陸場所も同じ場所(11)。ライトハウス内部に現れた森の中でフィッツとシモンズは結婚式を挙げる。その際にディークがリバーズエンドの街から調達してきたシモンズの指輪は、ディークの母親がしていたものを参考にしてディークが選んだ。この指輪は、元々はディークの祖母(ジェマ・シモンズ)が持っていたもの。(12)格納庫へ行くための設備は停止中になっている(タルボットは格納庫に行こうとして配線をいじって修復しようと試みていた)(18)。座標は43.9462 76.1191。美味しいものはないが、食料の備蓄は豊富。核攻撃にあった際の「再生プロジェクト」の緊急プログラムを発動し15年の外側の出口の封鎖状態に入る。(19)。
616(宇宙空間に浮かぶ岩)|地球の表面からの通信を反射している衛星のような岩。ヴァージルは隕石回収業務の際に密かにもう一つの地球上の破片の人間たちと通信していた。ヴァージルは地球と通信するためにトローラーで「616」に近づき、地球から送られ反射する電波を受信して地球と通信してしていた。(この数字はシールドが使用していた移動式司令室「バスやゼファーワン」の通信識別用のコールソンチームの機体番号でもある)(3)
ネイパービル(イリノイ州)|マックの故郷。(4)
ポトシ(ボリビア)|ヨーヨーの故郷。クリー人に支配されたライトハウスと同じような街だとしてヨーヨーが言及する。(4)
ブルー・レイヴン・リッジ/ヒドラ準備アカデミー HYDRA Preparatory Academy|地図にないアメリカ軍の秘密基地。レーの食堂で米軍に捕まったフィッツが半年間を過ごし、ハンターに助けを求めていた場所。ゼファーワンやクロニコムの低温凍結カプセルなど、様々なテクノロジーを保管している。2017年時点でのタルボット准将がデイジーLMDに重傷を負わせられているため責任者はヘイル将軍。(ブルーレイヴンリッジは直訳すると「青い、カラス、尾根」Blue Ridgeはアメリカのアパラチア山脈や、その山脈名を由来とするアメリカ軍の揚陸指揮艦の名前)(5)。ヘイル准将によってウェルナー・ストラッカー、コールソン、タルボットが拘束されている。(15)ギャレットからレイナの手に渡ったグラヴィトニウムは、ここでクリールによって体内へ注入を試みられるが失敗したのちに、ヘレンフォードシャーのマリックが所有していた元ヒドラの施設へ送られ、素粒子注入チェンバーに利用される。アパラチア山脈に位置する。(18)
バングラディッシュ|ハンターが生活していた場所。ハンターはここでフィッツが捕まったことを知り、サッカー雑誌「熱血フーリガン」のフィッツの投書の暗号からフィッツを助けに向かった。バングラディッシュには「熱血フーリガン」は販売しておらず、フィッツのSOSに気付くのに半年かかった。(5)
クロニカ2号星|イノックの故郷。(5)
ザンダー星|ガイアス・ポナリアンの出身星。食用のカタツムリが有名で、ポナリアンはカサイアスの夕食会のために持参する。(6)
キットソン星|ポナリアンが、「焦らされたかったらキットソンの娼婦のところへ行く」と話す。(6)
地球 Earth 616|ライトハウスがある地球の破片の地上は、ヴレルネクシアンが大量にいることから人間は生きられないと言われている。しかし実際は、真実を信じる者とその長老であるロビン・ヒントンがゼファーワンを拠点に生活している。メイとイノックは、ロビンたちに救助される。(7)ロビンは2081年に、コールソンたちがライトハウスに囚われている人類を救うという明確な予言を始める。その後、ヴォスとディークの父オーウェンは仲違いをはじめ、結果として実際にコールソンたちが2091年にやってきた時にオーウェンはヴォスと揉み合いの末にナイフで刺されて殺される。2018年、シモンズ、メイ、フィッツ、ロビンたちはゼファーワンで移動中で、ライトハウスまで300キロの地点にいたが、その直後に墜落してしまった。そのゼファーワンはそのままその地点に埋もれ、2091年も同じ場所にあった。(8)
セントルイス(ミズーリ州)|航空宇宙工業研究所。クリー人をよぶ装置が作動している施設。ヨーヨーはここでルビー・ヘイルに両腕を切断される。(11)
リバーズエンド|ライトハウスからすぐ近くにある街。キャッチコピーは「大きな心の小さな街」。ライトハウスからは地下通路で街へ直接接続されている。静かで穏やかな街。(11)
フィラデルフィア(ペンシルベニア州)|クリールが生活している街。ヘイル准将がスカウトへ向かう。(11)
バトンルージュ(ルイジアナ州)|サイバーテック社の元従業員たちの死亡証明書の全てに署名している人物マレー・ジェイコブソン(偽名の一つにルイス・カッサリーノ)が不動産業を営んでいる街。サイバーテック社研究員だったゲッティ博士を探すためにコールソンチームが向かう。(13)
プリンシピア|貨物船。グラヴィトニウムを載せて太平洋上の施設に運ぼうとしたが嵐に巻き込まれた際にグラヴィトニウムが反応を起こし、上空に浮かんでいた。雷に打たれ帯電した際に、グラヴィトニウムの作用で重力場に包まれ7500メートル上空で浮ぶ。この原理は、ディークのバックルと全く同じ原理。ソフトボール大のグラヴィトニウムが残されており、これをプラスティックの箱に入れて持ち帰ることに成功する。その後貨物線は海へ落下。コールソンたちが来る前にヘイル准将がグラヴィトニウムを持ち去り、スーパーメカも残しておいた。コールソンが「おい、マックハマー、ユーキャントタッチディス」というジョークを、我慢できず、グラヴィトニウムをケースに入れようとするマックに言う。(15)
フューリーの別荘(リトリート)|ロビン、ポリー・ヒントンが避難していた隠れ家。シーズン2で、テレジェネシスを経て力が制御できない頃のスカイ(デイジー)が一時的に滞在していた場所。ブルース・バナーも一時的に隔離されていたことがある。(16)
ヘレンフォードシャー(イングランド)|マリックがシールドに明け渡した施設。グラヴィトニウムによる武器を製造している。(16)ヘイル准将を止めコールソンを助けようと単独行動するフィッツ、シモンズ、ヨーヨーがクインジェットで向かった場所。シモンズの故郷でもある。マリックの所有していた武器製造が可能な施設。放射性物質も取り扱っているという看板があるが、実際は放射能は取り扱われてはおらず人を近づけさせないためにタルボットがつけた(とシモンズが推測する)。プリムローズが施設周辺に咲いていることから、危険な量の放射線出ていないことがわかる。素粒子注入チェンバーが保管されている。(17)クォヴァスの侵略にあった際に追い詰められたタルボットが素粒子注入チェンバーに入り、グラヴィトニウムを100%体内に吸収し、最強の力を手に入れる。(20)
トライデント山脈|コールソンとタルボットがブルーレイヴンリッジのヒドラの施設(アメリカ空軍施設)から「テレポーター」で移動した場所。雪が積もっていて、三つの峰を持つ山の麓。ロビンの予言のクレヨンの絵でも描かれていた。(16)
タルボットの家|ヘイル准将の側近の女性、キャンディス・リーがカーラを脅し、タルボットとの電話口でファウスタス式洗脳を発動させる。(17)
中立地帯|同盟のヘイル准将やクォヴァスたちが話し合いをする際に集まる場所。テレポーターを利用する。以前はフィッシャーが同盟とのやりとりをしていたが、マリックがつかまった後からは、ヘイル准将が地球代表として同盟とやりとりをしていた。よばれていないのに中立地帯に行ってはいけないことになっている。(18)
ジャーインの墓|一般的なお墓と同じく石板に名前が彫られ、その地中に埋められている。(19)
ニューヨーク|2018年の5月頃、クォヴァスらの宣言通り、地球外からの大規模な攻撃にあい崩壊している様がニュースで流される。(21)
シカゴ(イリノイ州)|グラヴィトニウムが存在する場所としてロビンが指し示した場所。クォヴァスの宇宙船を力で操ったタルボットがやってきて、地中に埋まるグラヴィトニウムを体内に吸収する。タルボットはデイジーを飲み込もうとするが、超人血清を打ったデイジーに宇宙空間まで吹き飛ばされ息絶える(22)

ライトハウス(クリーの支配する法律・世界観)

「命を費やし、命を得る」と言う法律をもとに運営されていため「リニューアル」と言う制度により一定期間ごとに住人同士の「殺し合い」が行われる。誰かが傷ついていても、それを治癒することは「違法」とみなされる。クリーのみがテクノロジー的に進化し、人間たちはクリーから与えられたものだけで暮らしている。中にはディークのように「フレームワーク」技術から作った仮想現実の「ギャラリー」と言われる娯楽(アヘン窟やギャンブルのような現実逃避できるもの)」を非合法で商売としている。ディーク曰く「ライトハウスより”牢獄”の方がまだマシ」。完璧を求める支配者カサイアスは、ある一定の基準で人間から「従者・召使い」を迎える。シモンズは治療の才能と、メトリックの傷がないことから従者・召使いとされる。従者は耳から水銀のようなものを入れられ聴覚を奪われるが、カサイアスの声だけは聞き取れる。テスたちはかつて地球にあった「地震・洪水・サメ台風」は危険だったと教えられている。カサイアスの思い付きで不定期に食料が人間に与えられる。「銃」は禁制品で所持するものは犯罪者として扱われ、ヴレルネクシアンの餌として処刑される。人間への食料に混ぜ物がされ、人間は妊娠できない身体となっている。そのため、研究開発室で誕生させた赤ん坊を希望者に売買している。カサイアスが考案した人口管理システムにより、人間より高値で売れるインヒューマンズが生み出されている。そのために、インヒューマンズの血液を採取して管理・保管している。金属「ロジウム」は高値で取引されている(4)。「召使い」の耳に入れられた装置は遠隔で痛みを与えることができる(7)。子供の頃から「クリーを怒らせてはいけない、地上に送られて死ぬから」と、親たちに教えられる(8)。ライトハウスは純酸素により施設内に空気が作られて人間も生活できる環境になっているが、、カサイアスたち支配者は、いざというときには、その酸素ごと爆破させて、人間たちを「焼却」するつもりでいた(9)。

ギャラリー

ディークが極秘で経営するアヘン窟のような「娯楽」。「フレームワーク」の技術を応用し、利用料金を取って人間やクリーに「バーチャル空間」を見せている。非合法の商売だが、クリー人も「人間に楽しみを与えるもの」で、これがあることで人間がおとなしくしているならクリーにとっても有益なので、ディークのギャラリーを見逃している。天井に取り付けられた機器から薬が噴霧され、それを吸うと睡眠状態に入り「フレームワーク」の中に入ることができる。かつてフィッツが開発した「フレームワーク」のハードウェアインターフェースを応用し、ディークが一から作ったソフトで運用している。過去のソフトはカサイアスによって破壊されていたが、ディークがサーバーから盗み出し、その技術を改良して「フレームワーク」と同じような技術を確立する(3)。

インヒューマンズ

2091年のカサイアスが支配するライトハウスの内部では、支配者層であるクリー人がインヒューマンズを育て、売買している。人間は必ず18歳になるとテリジェンミストをくぐり、テリジェネシスを経験する制度になっている。「セレモニー」によってオークションのような形で能力を査定され、買い手が決まると一緒に連れていかれる。一般には「選ばれることはとても名誉なことで、大使として銀河をめぐる」と言われており、家族にも報奨金が出る。インヒューマンズの能力によっては、戦争に使える非常に有能な武器として見られている。(7)

地球が破滅した経緯・歴史

地球を救おうとしていたシールドのクエイク(デイジー・ジョンソン)の力による大災害があり破滅。その後、クリーが立て直す。人間の一部は生き延びたがクリーは歴史の全てを人間に隠し、未来を見て生きろと命令して「ライトハウス」で管理している。破壊された地球は「ゴキブリ(ヴレルネクシアン)」が生息しているために人間が暮らせる環境ではない(と思わされているだけ)(4)。2017年にロビン・ヒントンの予言をもとに、イノックがフィッツ以外のメンバーを白いモノリスで74年後に送った(5)。他の時系列では2018年頃には地球の都市が次々と消えていて、メイやシモンズたちはゼファーワンに乗り地下シェルター「ライトハウス 」へ向かっていた。しかしその途中でゼファーワンは墜落。その後メイたちは「ライトハウス 」にたどり着き、やってきたカサイアスたちに服従する道を選んだ。避難命令が出され無人の街にデイジーが一人入っていくと、マグニチュード12.8の地震が起きて地球が卵のように真っ二つに割れた。この映像は、ゼファーワンのハードディスクに残されていた(8)。「空から光とともに異星人が現れ、シールドは止めることができず、地球は地獄と化した。」とロビンが予言していた(9)。ヴォスが言及していた地球滅亡のきっかけとされる「空からの光」は、かつてハイヴが使っていたクリーの装置(クリーオーブ)から宇宙へ発信されていた「空への光」だった。コールソンたちが戻ってくる数週間前からクリーオーブが作動し光が発生し始めた。クリーオーブが動作していた場所はミズーリ州セントルイスの航空宇宙工業研究所。クリーオーブは政府が管理していた際にたまたまスイッチが入った(というのは嘘で、シールドを捕らえるためにヘイル准将が作動させた)。ルビーが取り付けたバイメタル式熱膨張トリガーを利用したタイマーで作動させていた(11)。ロビンは地球が爆発する絵を描いていて、それが「もうすぐ起こる」と話す(18)。サノスが地球を破壊するために行動を始めていることを知った「同盟」は、NY決戦の際にテレポーター(通信機)を手にれた地球人のヒドラ(担当は陸軍大将フィッシャー)に接触してサノスからの防衛と引き換えに、グラヴィトニウムとインヒューマンズを要求し協定を結ぶ。ヒドラ崩壊後にフィッシャーからヘイル准将が引き継ぐ。2018年の時点でサノスを止めることは不可能だったが、戦闘種族カサイアス家のタリアンは、グラヴィトニウムの力を手に入れたタルボットが現れたため、タルボットがさらにグラヴィトニウムを注入すればサノスに勝てるかもしれないと助言する。この取引の結果、タリアンはインヒューマンズのデイジーを手に入れる(20)。ロビンが書いた絵では、地球に残るグラヴィトニウムを手に入れるためにタルボットが地球を割ることが予知されていた(21)。2091年のライトハウスでヴォスがデイジーに見せた最後の瞬間(デイジーが大地震を起こして地球が破壊された)の後、実は、タルボットがデイジーの力を取り込み、グラヴィトニウムを地中から取り出すためにM12.8の地震を発生させて地球が爆破したために地球は真っ二つになったことが明らかになる。しかし、コールソンたちの決断により、ムカデ血清とジャーインの遺伝子によって作られた治療薬を利用したデイジーがパワーアップし、タルボットを宇宙に吹き飛ばすことで危機を回避することに成功し未来が変わる(22)。

真の信者(True Believers)

2091年の人間たちの間には「シールドが過去からやってきて、ライトハウスの人類を救う」と言う予言があるが、それを信じるものは「変人扱い」されている。ヴァージルはシールドが来ることを最後まで信じていた。ディークの恋人も「予言」を信じたために命を落とした。ディーク曰く予言が達成すると「血の海になる」。シールドが助けに来るという言い伝えをヴァージルに伝えたのは「長老=ロビン・ヒントン」だったが、信者たちは全員、クリーによりヴレルネクシアンを利用して殺害された(3)。その中にはディークの母も含まれており、その後を追うようにディークの父も同じ運命をたどり命を落とした(4)。信者が信じている予言者とはロビン・ヒントンのこと(5)。「白いモノリスのカケラ」が救いが来る「シンボル」と考えられている。2022年の時点では、コールソンたちが具体的に世界を救う方法はロビンにも見えていなかった。その後ロビンは、その方法を予見し、2091年のゼファーワンの中で「地球を救う方法」をロビンがメイに伝える。時空を超えて過去の地球に戻ることで地球滅亡を救うことになるが、それにはインヒューマンズのフリントが必要とされる。予言者であるロビンは「フィリップJコールソンが全部を一つでまとめるの」(8)。

クリー

「ライトハウス」に居住する人間を管理する肌の青い種族。映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」などの破壊者ロナンなども同一の種族|「ライトハウス」の最高権力者はカサイアス。仲間が殺されたら必ず報復する種族(4)。カサイアスは父の命令でライトハウスを管理、カサイアスの兄・フォールナクはクリー一族を統率し宇宙でも恐れられている存在。二人の父は”最も偉大な戦士”と言われクリーのトップに君臨する(のちに”同盟”の一員だった「タリアン」だと判明)(6)。クリーは青い血が体内に流れている種族(7)。クリーたちはゴキブリを追い払うための「薬」を開発している(8)。人を生き返らせる技術を持ち、カサイアスはそれを「永遠の血で死の炎を消す」と表現する。テスにこの技術を施す(9)。クリーは人間の体に比べると複雑に作られているため、インヒューマンズを生き返らせてきたように、クリー自身は生き返ることはできない(10)。

クリーオーブ

クリーを地球に呼ぶための装置。アメリカ政府の依頼でアメリカ軍が研究・調査・所持(保管場所はミズーリ州セントルイスの航空宇宙工業研究所)しており、ヘイル准将がシールドをおびき寄せ捕まえるために利用する。タイマーにより遠隔で爆発を起こすことができるようにルビーが細工する。フィッツたちが持ち帰った2018年頃のライトハウスで爆発する(11)。(AOS内で初めて登場したのは、AOSシーズン3。ジャーインの持っていたインヒューマンズに関する資料からその存在へと辿り着いたヘルファイア/JTジェームズが隠し持っていたアイテムだった。)

オディアム

カサイアスの一族が、死期を悟ったときに飲む興奮剤のようなもの。飲むことで怒りが溢れ、痛みを感じなくなり力も増強する。コールタールのような黒いトロトロした液状のもの。力は強くなるが、闇雲に暴力的に戦うだけなので、最後には知力に負けることが多い(10)。「同盟」の伝統だとしてクォヴァスがヘイル准将に手渡す(14)。神々の力を得ることができると信じられているが、素手のマックに負けることもあり、大して強くならない。飲んでしばらくしてから苦しみ、黒い液体を吐いて死に、飲んだ者の心臓は破裂する(20)。

クロニコム

イノックの種族名。故郷は白鳥座の周りを回っている惑星。イノックは人類の観察・監視のための地球に送り込まれたが、人類の滅亡の危機を救うためなら人類への介入は許されている。イノックは低温凍結カプセルで地球に来て、そのカプセルは数十年前にアメリカ軍が押収し保管されているが、フィッツたちが取り返す。ロビン・ヒントンが描く予知の絵の中に描かれる、地球上の誰もが知らない古代の銀河の言語を知っている(読むことはできない)(5)。顔・肌の色を変えることができる(全身タイツ・マスクのようなものを着る)。内臓を持っていないので、ヴレルネクシアン(ゴキブリ)に狙われることはない(7)。我慢強い性格(8)。男女の性別はなく、体はプラスティックでできている(9)。地球滅亡の可能性がある時以外は決して介入しない(11)。イノックが地球に来る時に使っていたカプセルにフィッツを入れ宇宙を周遊させている(詳細は不明だが、フィッツはこのカプセルにより延命している模様)(22)。

レモラス

自分たちの星を持たず略奪をする悪党集団。クォヴァスに仕えている。文字通り”闇”が付いて回る。暗闇でも視覚が効き、30cmほどのカギ爪で攻撃する。ディークはレモラスが欲しがるものを与え、命を奪われず生き延び、その後の死体処理も行なっていた。消化器に驚く。電磁パルスのような装置で、懐中電灯、アイサー(おねんね銃)、トランシーバーなど電気機器が使えないようにする(19)。2091年の時点でマックとポリーが死んでいたのは、レモラスが二人の命を奪ったため(22)。

メトリック

つけることで働くことができるIDカードのようなもの。スマートウォッチや腕時計のような形状で手首に埋め込む。人間の給与情報もわかり、クリー人により定期的に行われる「リニューアル」により、所得の低いものはメトリックが赤く光る。メトリックが赤く光ったもの同士で命を奪い合うことで生き延びることができる。低所得者は「殺すか殺されるかの二択を迫られる」(3)。トークン(お金と同じようなもの)を交換・支払いをするときにメトリックを通して取引をする(6)。

セレモニー

新たなインヒューマンズの能力を試し、その能力によっては買い手が付くこともある儀式。 カサイアスが開催している。カサイアスたちが管理する「テリジェネシス」で能力が発現したものが、訓練を受けて参加する(3)。観客席と格闘場の間にはインヒューマンズの能力の被害を受けないよう、防御バリアを張ることができるようになっている(6)。テリジェネシス によって能力が発現したインヒューマンズとその家族にとっては、ここで選ばれ売買されることで、お金を手に入れることができるので、人間たちにとっては名誉なこととして認識されている(「テリジェネシス」の項目も参照)。

能力抑制装置

カサイアスがインヒューマンズに取り付け、彼らの能力をコントロールする装置。デイジーやベンたちもつけられていた。大耳介神経に埋め込まれているため、腕のいい神経外科医が精密な装置を使って初めて取り外せるような仕組みになっている。除去の際に失敗すると命を落とす可能性もある(8)。除去に失敗すると脳障害を残す可能性もある(14)。

テリジェネシス

カサイアスの管理下では、18歳になったら全ての人間が経験する決まりになっている。発現した能力を「セレモニー」で披露して買い手が付けば、家族にも報奨金が出される(3)。ライトハウスでは、18歳になった人間をミストにくぐらせる「収穫」という儀式があり、そこで能力を得たものは、セレモニーで金持ちたちの見世物となり買い取られることになっている。インヒューマンズとなった者の家族には報酬が支給されるため、何も能力のないまま生活するよりは生活ステータスとしてはいいものと考えられている。他の種族に買い取られていくので、本人と家族は離れ離れになる(6)。

地球上の生き残り(2091年)

(ライトハウスがある地球の破片ではなく)もう一つの地球の破片の上で人間が生き残っているのであれば、誰にとっても利益になる。トローラーに乗ったヴァージルが岩石「616」で通信していたのは、地球で生き残っていたディークの父親だった。カサイアスたちクリー人は、地上には人間の生き残りはいないと考えている(4)。2018年、オンタリオ湖畔の「ライトハウス」まで300キロ付近でメイやシモンズたちが乗っていたゼファーワンは墜落。その後メイたちは2022年までに「ライトハウス」へ移動。クリーへの降伏と引き換えに「ライトハウス 」で暮らすことになる。メイやロビン、フィッツたちを中心に時空を超える装置を研究・開発していた(9)。

「リゾーリ&アイルズ」

2091年のフリントが大事に持っている映像ソフト。

『リゾーリ&アイルズ ヒロインたちの捜査線』(原題: Rizzoli & Isles)は、アメリカ合衆国・TNTで放送されていたテレビドラマである。ボストン市警察を舞台に、タイプの異なる2人のヒロインが活躍する刑事ドラマ。リゾーリ&アイルズ ヒロインたちの捜査線

リゾーリ&アイルズ ヒロインたちの捜査線 – Wikipedia

ゲックーの幼虫

宝石(ラインストーン)のような姿形をしている。フィッツがライトハウスにデイジーたちを助けに行ったとき、宇宙一の悪名を轟かせた証拠として、勲章のように胸に殺した敵の数と同じだけつけている(6)。

反重力装置(ディークのベルトバックル)

ディークが持っているベルトのバックルのような形状の装置。スイッチを入れると、触れている人を浮かすことができる。強力なマグネットのように使うこともできる。反重力を生み出すのにグラヴィトニウムを利用している(7)。

ヴレルネクシアン(通称:ゴキブリ)

全長2メートルほどの四足歩行の怪物。重力嵐に乗って「ライトハウス」のある地球の破片にやってきた。煙が苦手。(~6)人間の内臓を目当てとして襲っている、内臓を持たないイノックは襲われない(7)。

等時性サイクロトロン(白いモノリスを制御する装置)

白いモノリスをコントロールし、時空を超えて転送する装置。超電導共振コイルを利用。白いモノリスを埋め込むことで、装置を動かすことができる仕組み。レーザー振動メーターでモノリスの振動周波数を計測し、時空を超えてモノリスの周波数を制御できる。2022年頃まで、フィッツたちがライトハウスの中で1000回を超える試験を行ったが一度も成功せず、フィッツは人類が助かる可能性を諦めていた。しかし、ディークの父・オーウェンがフィッツが制作に取り組んでいた頃の古い設計図を見て製作し完成までこぎつける。起動させた後にコールソンたちが送られてきたが、起動した時に一年分のバッテリーを費やしてしまう(8)。イノックのバッテリーをエネルギー源にして起動させ、モノリスを発動させ、これによってコールソン たちは2091年から2018年頃に戻ることができた。(10)。

白いモノリス/三つのモノリス

ライトハウスでディークの母がその「カケラ」を所持しており、彼女の死後は夫・オーウェンが形見として持っていたが、その後、オーウェンを殺したヴォスが持っていた。ディークは母が死んだ時、白いモノリスを欲しいと言ったが「任せられない」として拒否される。これが過去の地球の白いモノリスを発動させる時の「等時性サイクロトロン」の起動スイッチとして利用された(8)。鉱物組成のほとんどは石灰岩で、そのほかの成分からもできている(10)。クリーオーブにヘイル准将が仕込んでおいた爆発がきっかけとなり、ライトハウス地下倉庫に保管されていた「三つのモノリス」によって「時空の裂け目」のようなものが発生。そこからは人々の「一番恐れているもの」が実体となって現れるようになる。司令室の45m下(27F)にはディークが恐怖と感じていた森や空雲などを含む自然界が出現し、そのほか、ラッシュやフレームワークのレオポルド(悪いフィッツ)、LMD、マイク・ピーターソン、ディークの母親なども出現する。(12)

次世代 ゼファーワン

2018年頃のフィッツが構想段階だったゼファーワン。RCSスラスター搭載で宇宙船として利用できる。グラヴィトニウムの人工重力装置が機内の重力を生み出している。ゼファーの飛行オペレーション装置は「アビオニクス」という(9)。敵への奇襲作戦の際、ポッドの投下とともにミサイルを撃ち込み敵の体勢が整う前に攻撃する(18)。グラヴィトニウムを利用した人工重力装置を搭載し、シールドで初めて宇宙船化する(20)。

再生プロジェクト(Project Reclamation)

1970年代にシールドとアメリカ軍の共同で行っていた緊急時の計画。オンタリオ湖の地下にある強靭なシェルター兼居住施設「ライトハウス」に人々を避難させ、シールドエージェントが世界中からエリートを集め危機を乗り切るというもの。1972年の水素波危機を想定したものだったが、何も起こらなかったため利用されずにいた。2018年頃クロニコムのノアが拠点としており、三つのモノリスの保管場所でもある。「再生プロジェクト」はフューリーのツールボックスにもない。当時のアメリカ軍の指揮官は、ライトハウスの案内役として映写機で映し出されたリック・ストーナー将軍(11)。危険が察知されるとナビゲート(ストーナー准将が案内役)が始まり、コンピューターで現在の状況を三択で選ぶことでそれぞれの臨戦態勢に入る。選択肢は以下の三つ。1、異常な気象現象 2、核攻撃を受けている 3、異星人の侵略。2への対処として15年間ライトハウスを外部と遮断・封鎖する。その際サバイバルシステムは全て使用可能(19)。

スリーパーメカ(ロボ・メカ戦士)

「プリンシピア号」にヘイル准将が残していたメカ・ロボットで、コールソンたちがグラヴィトニウムを取りに来た時に再起動。マックたちに倒されて、プリンシピア号とともに雲の上から海の底へ落下する(13)。フィッツ(悪いフィッツ)が修理してマックを襲わせる(14)。サペリアー(アントン・イワノフ)が司令塔として機能しているため、サペリアーが破壊されると動かなくなる(肉体を持つサペリアーはロボット・人工で、脳みそはヘイル准将が管理している)(17)。

グラヴィトニウム

元ヒドラの科学者ゲッティ曰く、貨物船「プリンシピア」で太平洋上の施設に運ぶ計画だったが、嵐に遭い沈没し行方不明になっていた。海底8000mに落ちた貨物船は、嵐にあった際、雷に打たれ帯電し、その際、グラヴィトニウムの力により重力場に包まれ上空に浮かんでいた。浮かんでいた原理はディークの反重力バックルと同じ。「プリンシピア号」は、消息を絶った夜からの気象パターンをシミュレーションすることでフィッツたちが発見。大部分はヘイル准将に持ち去られていたが、ソフトボールくらいの大きさのグラヴィトニウムが残されていたため、浮かんでいた。ディークのアドバイスにより、プラスティックの箱に入れて持ち帰ることに成功する。グラヴィトニウムで重力場が発生しているモノは、グラヴィトニウムの効力がなくなってから90秒の間は、それまでと同じように浮いている(13)。フィッツの作ったグラヴィトニウムの力を利用した装置により次元の裂け目は完全に閉じられる(14)。バロン・ストラッカーは、グラヴィトニウムの研究資料の情報が漏洩するのを恐れ、情報をバラバラにして保管していた。それをウェルナー・ストラッカーが再び研究している(16)。フィッツとシモンズが修理した「世界滅亡装置」で、グラヴィトニウムがチェンバーに流れ込む際にシモンズはグラヴィトニウムの性質が「何か違うわ」と呟く(18)。装置に入っているものは、何もしていないのに純化され取り出しも可能。重力エンジンの動力源となる。グラヴィトニウムを処分すれば、タイムループも断ち切られる。タルボットがラボにあった分のグラヴィトニウムを自らの体内に注入する(19)。イアン・クインが所有していた鉱山の奥底で発見されたのが最後のグラヴィトニウム(タルボットがグラヴィトニウムに閉じ込められたクインから直接聞く)。空間を曲げ帝国を創り破壊もできるほどの無限の力を持っているため「同盟」は地球人から奪い取ろうと、サノスの攻撃から守ると言いよった(20)。グラヴィトニウムを要求する「同盟」たちと手を組んだタルボットが地球に残っているグラヴィトニウムを手にれるため、予言していたロビンからその埋蔵場所を聞き出そうとする(21)。地球に残された最後のグラヴィトニウムはシカゴの中心地の地下深くにあり、タルボットはロビンからその場所を聞きだし掘り起こそうとしていた(22)。

同盟(Confederacy)

ヘイル准将がヒドラにいることを引き止めている組織。カサイアス家と同じく同盟のしきたりにも「オディアムを飲んで華々しい最後を迎える」というものがある。(14)。太陽系の外の異星人の複数の種族が参加する組織。NY決戦後、チタウリの宇宙船の中から見つかったテレポーター(Phase Harmonic Teleportation Device)をきっかけに「同盟」との通信が始まる。主にアメリカ空軍が同盟とやり取りをしていた。ヘイル准将と直接的にやり取りしているのはレモラス族のリーダー、クォヴァス。アメリカ軍人のフィッシャーたちは地球滅亡の危機から守ってもらうと言う保護協定を「同盟」と結んでいた。「同盟」が人類に与えたテレポーターは緯度・経度・高度の三つを調整することで宇宙空間を旅して、同盟との話し合いの場へ移動することができる(15)。テレポーターを利用してコールソンとタルボットが雪山へワープする(16)。「同盟」は1000年以上前から続いていて、5世紀前から現在まで続く6人での話し合いの形態が確立する。カルージア、レイジャック、アストラ、レモラス、戦闘種族のカサイアスともう一つの戦闘種族が参加している。サノスが地球を破壊すると言う情報をもとに、地球が破壊される前に地球人と同盟を結び、資源を手に入れようとしていた。資源とは「グラヴィトニウム」と「インヒューマンズ」のこと。カサイアス家は「同盟」の中では最も由緒ある一族(20)。テレポーターの移動先は銀河の端に作られている中立地帯。ライトハウスやクォヴァスの宇宙船の中などにあるテレポーター同士で瞬間移動することができる(21)。

ソラジン

ウェルナーが与えられようとしてた精神薬。思考力・判断力を司る「前頭葉」を切除・除去する「ロボトミー(lobotmy = lobo(前頭葉・中肺葉などの「葉」をあらわす)+tomy(切除する)」と言う処置・現象と同じ効果をもたらす薬。別名のクロルプロマジンは劇薬に指定されている。商品名はコントミン、ウインタミン、ベゲタミン(通称・赤玉、白玉)など。副作用はパーキンソン病をはじめとする判断力などの異常(13)。*第一三共からトロペロン共和薬品からセルマニルなどの名前で発売されている、抗精神薬・処方箋医薬品「チミペロン(timiperone)」は、ソラジンの300倍もの効力がある。

世界滅亡装置(世界滅亡計画・粒子注入チェンバー Particle Infusion Chamber)

ホワイトホールがスーパーソルジャー計画の失敗の後(第二次世界大戦後)も続けていた研究で、史上最強の戦士を作ることができると言われる装置とその計画。人間の細胞に、ある特定の物質の特性を与えることができ、鉛、セシウムなどの特性を持った人体を持つことができる。ホワイトホールの研究資料にしかその製作方法が書かれていないため、ヘイル准将は、研究資料のありかを知っているコールソンに話を持ちかける。その装置で生み出された戦士は世界を破滅させるほどの力を持つことから「世界滅亡装置」とも称される(15)。この時点でチェンバーはイギリス、ヘレンフォードシャーのヒドラ施設に所在。施設の場所はかつてギデオン・マリックが漏らしていた情報からフィッツが絞り込み発見する。適応粒子プロセッサ。物質を分子レベルまでスキャンして受け取る側の人間のDNAに融合させることで、対象の人間に別の物質の性質を獲得させることができる。クリールの力の仕組みと同じだが、一時的ではなく継続的にすることができる。グラヴィトニウムの力が最強とされている(17)。ウェルナーとルビーの脅しによりフィッツとシモンズが修復させ起動。ルビーがグラヴィトニウムを8%取り込む(18)。タルボットが自分の犯した過ちに責任感を感じ、クォヴァスに総攻撃を受けていた2018年のライトハウス内で使用。タルボットはチェンバーに入り100%グラヴィトニウムを注入し、強力な力を手に入れる(19)。

ヒドラ

校舎兼居住施設であるヒドラアカデミー(所在地はアパラチア山脈にあるかつての軍事シェルター・ブルーレイヴンリッジ)で、シットウェルやバロン・ストラッカー、ウェルナー・ストラッカー、ヘイル准将、ルビー・ヘイルなど数々の工作員を生み出す。「朝だ、目覚めよ、未来を掴め」というアナウンスで起床する。毎週水曜日16時からは集会が開かれる。飼い犬を殺すことを最終試験(=通過儀式*シーズン1でギャレットがウォードに最後にやらせていた儀式と同じ)としており、アカデミーの伝統になっている。ヒドラとシールドは表裏一体で、共に世界を破滅に向かわせている原理だと考えられている(15)。アパラチア山脈のアメリカ軍の軍事シェルターをヒドラアカデミーとして利用している。そこへウェルナー・ストラッカーや、クリールやタルボット、コールソンなどが連れてこられ監禁・洗脳されていた。ルビーもここで暮らす(18)。

リン酸

娘を産み育てるまでは死なないことを確信するシモンズが、フィッツを監禁状態から解放させるためにマックの前で行ったロシアンルーレットに利用していた薬品。ステンレス板に流すと泡が立ち、ステンレスを溶かす。シモンズは致死量を飲もうとしていた。フィッツが設計し、マックがメンテナンスをしているヨーヨーの義手の一部にも使用されている(16)。

多元的宇宙

一つ選ぶたびに宇宙に別の時系列がうまれ、無数のパラレルワールド(マルチバースとも言う)がある。フィッツとシモンズは、未来の人間が現在にいる場合(例えばディーク)、未来が変わったら、未来から現在に来ている人間も消えることがあると考え、フィッツはそれについての論文を書いている(19)。2091年で止められなかった地球の崩壊は、デイジーの力を取り込んだタルボットが、グラヴィトニウムを得ようとして起こした地震が原因だった(22)。

デスロック計画

超人血清(別名ムカデ血清)を巡って複雑な事情が絡み、様々に裏切りが横行していたが、その源流はジョン・ギャレット。ムカデ血清の最後の一つはトニー(キャンディマン)が所持していたが、コールソンの延命を模索しているデイジーに渡す。ギャレットの血清にはナチスが研究開発した体を癒す成分が入っていた。その成分が見つかった場所を教えられたデイジーは自らの母でもあるジャーインの墓を掘り返す(19)。ムカデ血清の副作用を緩和する成分としてジャーインのDNAにある成分を利用する。デイジーは最後に残っていたムカデ血清とジャーインの遺伝子を使って、コールソンの病を治そうとして、シモンズに研究を進めるように指示する(20)。「ムカデ血清」は新しい細胞経路を作り出す「インフラ・基盤」のようなもので、そこに物質を取り込むことができる。ムカデ血清を受け入れた肉体は物質(グラヴィトニウムやジャーインのDNAなど)の性質を獲得する。こうして様々な特殊能力を手に入れられるので、コールソンにジャーインの遺伝子を入れたムカデ血清を注入すれば命が助けられるはずだったが、タルボットの暴走を止めるためにもムカデ血清が必要となる。こうしてムカデ血清が世界に残る最後の一つだったために、世界を救うか地球を救うかという二択になる。オディアムとムカデ血清を合成させ、タルボットに注射すれば、暴走を止められるはずだった(21)。地球に残る最後のムカデ血清と、治癒作用のあるジャーインの特殊な遺伝子を合成させた治療薬をフィッツが製造。これをデイジーが利用してパワーアップしたことで、タルボットが引き起こそうとしていた地球崩壊を阻止することにつながった。このように最後のムカデ血清はデイジーの体内に入ったため、現段階ではムカデ血清は地球上から完全消滅(22)。

炎の化学的な作り方

カリウムとグリセリン、砂糖を瓶に入れて、投げつけて破壊することで発炎する。通信・電気系統をシャットアウトされたため、フィッツが応急処置としてライトハウスの管制室で利用する(19)。

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