ネタバレ【エージェント・オブ・シールド 4】全話あらすじ|ドクター・ストレンジへの伏線 ダークホールド の来歴

オリジナルの放送期間が、2016年9月20日から2017年5月16日までで、映画「スパイダーマン:ホームカミング」ののち、エレナ・ロドリゲスを主人公にしたミニエピソード「スリングショット」が挟まれスタートしたマーベルドラマ「エージェント オブ シールド」シーズン4。

第4話と5話の間に映画「ドクター・ストレンジ」が公開され、第8話とミニエピソード「スリングショット」が関連しています。シーズン4が終わったあとに、のちに映画「ドクター・ストレンジ/マルチーバスオブマッドネス」に登場するブラックボルトが出演するドラマ「インヒューマンズ」が放送開始。その後に、映画「ソー:バトルロワイヤル(ラグナロク)」の公開へと続いています。

ここでは、マーベルドラマ「エージェント オブ シールド」シーズン4の全話の物語をネタバレでご紹介しています。

第1話 ゴースト/The Ghost

ベルリンのインヒューマンズ捕獲が「ガセネタ」だったことから長時間フライト記録を更新していたコールソンとマックは、突如シールド本部から呼び戻される。本部で待ち受けていたメイは世間で義賊として話題になっていたクエイク=デイジーが見つかったことを伝える。リンカーンを失ってから個人で活動をしていたデイジーの捜索任務を新たな長官の指示で外されていたコールソンとマックに対し、メイは極秘で探すように促す。二人はロサンゼルスの事件から盗難されたトラックにたどり着くが、トラックの荷台では「コスモジェニック社」の社員が殺し合いをしたような惨劇後の現場を発見する。
その頃「ウォッチドッグ」の密売ルート根絶に向けて活動をしていたデイジーはある夜、ギャングたちを追っている中、ゴーストライダーの存在を知る。ゴーストライダーに切り裂かれた運び屋たちが命を奪われ、情報が消えていく中、映画で使われたスタント車を引き取っている「アルモンティ解体場」でゴーストライダー=ロビー・レイエスと対面したデイジーは、ゴーストライダー化したロビーに殺されそうになるも、ロビーはデイジーの命を奪わずに姿を消す。その後ロビーを尾行していたデイジーが目撃したのは、脚の不自由な弟・ゲイブを優しく介抱するロビーの姿だった。
コールソンとマックと久々の再会を果たし、コールソンに新たな「義手」を受け渡したフィッツは、サッカー観戦の約束をしていたラドクリフ博士のもとに向かう。そこで、ラドクリフ博士のデジタルアシスタント「エイダ」を人工人体に搭載したアンドロイドを目撃したフィッツは、ウルトロン以上の危険な実験だとしながらも、エイダの存在をラドクリフ博士との秘密にする。
新たなシールド長官の「お気に入り」となったシモンズは、メイがコールソンたちにクエイク捜索を促したことを知り、メイのチームにコールソンとマックを連れ戻すように命令する。
その頃、コールソンとマックは、コスモジェニック社のトラックで運ばれていた「箱」の受け取り現場を見張っていた。箱を開けたギャングのチェンたちは突如発狂し始め、コールソンたちは長官にバレてはいけない極秘任務ながらも、仕方なく本部へ連絡するが、直後メイのチームが現れギャングたちを拘束する。
チェンたちはウォッチドッグの刺青をしており、彼らは「箱」を開けた際に何かに感染しているようだった。
久しぶりにゆっくりとゲームしながら会話を楽しむコールソンをメイがったが、メイはチェンたちを捉えた時に幽霊に接触したことから、体に異変が起きていた・・・。

第2話 シールド新長官/Meet the New Boss

2時間待ちののちに新たなシールド長官メイスに会うことになったコールソンとメイ。以前とは何もかもが変化したシールドを世間に公表する際に「イメージ戦略」が必要だと話すメイスに頼まれ、コールソンはプレイグラウンドの見学に訪れるウィスコンシンの議員たちの接待をすることになる。
その頃デイジーはロビーの働くカネロ車体整備に向かい、ロビーの真意を聞き出そうとするが、デイジーからアーリアンブラザーフッドが運んでいた武器(箱)のことを知らされたロビーは、拘束していたデイジーを置いて一人「モーメンタム研究所」へ向かう。
コスモジェニック社の倉庫でチェンたちから押収した「箱」を調査していたフィッツとマックは、内側に使われているレア素材が唯一製造されていた「モーメンタム研究所」へ向かうことになる。
二人を見送ったシモンズはメイが隔離室のチェンと話しているところを目撃。直後、恐怖を感じ気が狂ったように攻撃的になるメイをメイスはその驚異的な力でねじ伏せ、クインジェットで移送することになる。
マックとフィッツは「モーメンタム研究所」にいた幽霊のフレデリックに襲われ研究所ごと破壊されそうになるが、ゴーストライダー(ロビー)に助けられフレデリックはゴーストライダーの炎で焼き消される。
研究所のリアクターに閉じ込められていたところをデイジーに助けられたマックは、デイジーにシールドに戻ることを提案するが、その甲斐もなくデイジーは今まで通りシールドを離れるのだった。
その後、デイジーの元にロビーが現れ、「今起きていることの原因が自分にあるのかもしれない」とデイジーを自らの車の乗せていく。

第3話 大停電/Uprising

恐怖に怯えるメイが疾病対策センターに送られていた頃、マイアミをきっかけに電磁パルスによる停電が各地で発生。犯行グループはインヒューマンズ解放を訴え、要求が受け入れられなければ主要都市への停電を続けるという。メイス(ジェイソン・オマラ)長官の指示を受けてマック、フィッツとともにヨーヨーのいるマイアミへ向かったコールソン。
ヨーヨーのいるホテルに近づくとまたしても電磁パルスにより所持していた電子機器が全て使い物にならなくなってしまい、昔ながらのやり方でヨーヨー救出に向かう三人。ヨーヨーがいたパーティ会場のホテルではブリッグス率いるウォッチドッグが「インヒューマンズ」を出せと招待客に要求。参加者の一人で手品が得意なメルツが客の密告により拷問を受けていた。その様子を見て能力を使ったヨーヨーはインヒューマンズであることがバレてしまうが、間一髪コールソンたちが現れウォッチドッグを制圧する。
その頃、メイと同じ症状だった中国マフィアのチェンが発作ののちに死んだことから、メイもまた発症から6時間がタイムリミットだということが判明する。シモンズはメイス長官の許可を受けて、ラドクリフ博士のもとでメイを診断するが、一度心肺停止する以外の方法がないことがわかる。除細動器を使おうとした瞬間ラドクリフの家にも停電が起きてしまう。
万策尽きたかに思われた時ラドクリフはエイダに使っていた電磁波の影響を受けない「自立式エネルギー装置」で除細動器を動かし、なんとかメイは息を吹き返すのだった。大統領が軍隊の出動をほのめかす状況の中、フィッツの発案でホテルにあったもので作った方位磁石で電磁パルス発信源を探し当てたコールソンたちは、継続的に発せられていた電磁パルスを停止し、マイアミの停電は無事解除される。一月後に予定していたシールド公式発表を、「計画を撤回するタイミングも大切だ」というコールソンの言葉を受け、メイス長官は前倒しする形で急遽シールドの存在を世間に公表することになる。
その頃デイジーは、ロビーの叔父イーライのところに向かおうとしていたところ停電が発生し、ロビーとともにギャングに絡まれていた弟のゲイブを助ける。その時にデイジーが世間では「悪い」とされるインヒューマンズであることを知ったゲイブから、「兄に二度と近づくな」といわれ、デイジーは一人、メイス長官のシールド公表をカーラジオで聴くことになる。
一連の出来事の間「インヒューマンズの危険性」を訴えていた上院議員のエレン・ナディールは電話の相手から「一連の事件で17人のインヒューマンズを始末した」という報告を受ける。彼女が「愛してる」と言ってテレビをつけたまま出て行った部屋には、テリジェネシスの最中で「殻」に覆われたままの人物がいた・・・。

第4話 炎の2人/Let Me Stand Next to Your Fire

「あまりにも理想的すぎる」と思いながらもフィッツと同棲する物件の内見に訪れたシモンズだったが、部屋には傷だらけになったデイジーが待っていた。聞くとインヒューマンズの登録情報が漏れており、シモンズに協力を頼みに来たのだという。長官への報告義務があるためシモンズは「クエイクから脅された」ということで協力することに。二人はハッキングされたリストの中から、命を狙われている可能性のある炎を操るインヒューマンズのJTジェームズを助けに向かい、花火屋で働くJTジェームズに事情を話し、改めて夜に花火屋の倉庫で待ち合わせにすることになる。
その頃、かつてモーメンタム研究所の技術者で、刑務所に入っているロビーの叔父イーライに聞き込みをするも、詳しい情報を得られなかったコールソンは、刑務所の駐車場で偶然見かけたロビーを追跡し、カーチェイスの末にゼファーワンに捕らえ、一連の事件を解明すべく協力を要請する。盗聴器を仕掛けたままイーライとの面談で情報を聞き出したロビーだったが、ゼファーワンに戻るも緊急の用事だと言われ、コールソン、マックとともに能力者監視用の腕時計が破壊され追跡できなくなったJTジェームズの元へ向かうことになる。
その頃JTジェームズとの待ち合わせに向かったデイジーとシモンズだったが、ウォッチドッグと手を組みインヒューマンズ撲滅に手を貸していたJTジェームスにより命を狙われる。そこへ現れたロビーに助けられ、二人はコールソンと合流し、ゴーストライダーと化したロビーは花火に引火して爆発を起こした倉庫からJTジェームズを「生け捕り」にしてコールソンとの約束を果たすのだった。コールソンはイーライの話から、メイやチェンたちに恐怖を与えた「幽霊」のルーシー・バウアーたちが「ダークホールド」という魔術書を探し求めていると知り、デイジーとロビーに協力するように話す。そしてコールソンたちはルーシーの夫で長年昏睡状態にあり、ルーシーが霊力によって目覚めさせたジョセフ・バウアーの元へ向かう。
その頃メイは、自分が一時的に死んでいたことをラドクリフとエイダ、フィッツから教えられ、体調の回復のために様々に検査を受けていた。フィッツはその様子を見て、エイダがアンドロイドだとバレたら大変なことになると懸念するも、ラドクリフはエイダを成長させるためにも必要な処置だとして、メイとエイダを触れ合わせるのだった。メイを迎えに来たコールソンとシモンズだったが、シモンズはエイダがアンドロイドであることを見抜いてしまう。翌日シモンズは、メイス長官の嘘発見器テストを受ける日だった。

第5話 衝撃の告白/Lockup

イーライへの面会のためにサウスリッジ刑務所に向かったメイとコールソンだったが、所員たちは全てゴーストに感染しておりマック、ロビー、デイジー、メイのチームの援護を待つ事になる。
ルーシーによって独房の鍵は開けられ、囚人たちが解き放たれる中、デイジーはコールソンたちと別れ一人で囚人たちを相手に無謀な戦いを挑む。デイジーを助けようとするコールソンは一時的に「死」を経験したメイから、死んでいた時に「コールソンを見た」と言われる。
ゴースト化した元モーメンタム研究所研究員、ヴィンセントとヒューゴを焼き殺したロビーだったが、イーライを連れ帰る際に弟の脚の自由を奪った5丁目のギャング、サンティノを殺害する。
マック、コールソン、デイジーらは援護部隊とともに刑務所を制圧するも、肝心のイーライをルーシーに誘拐されてしまう。
夫・ジェセフから「ダークホールド」のありかを聞き出し探し当てるも、その内容が読めなくなってしまったルーシーは、誘拐したイーライをモーメンタム研究所に連れて行き、「ダークホールド」を自分の代わりに読ませるのだった。
その頃、嘘発見器にかけられていたシモンズはメイス長官に呼ばれ、テレビ討論会の補佐を頼まれる。収録中、エレン・ナディール議員の質問に対し「自分はインヒューマンズだ」と公表したメイス長官だったが、「真実」を知るシモンズから今後ウソ発見テストを受けさせる危険性を説かれ、シモンズは今後テストを免除される事になる。
その後エレン・ナディールに呼び出されたメイス長官は、サウスリッジ刑務所の監視映像を見せられ「頭の燃えている男」と「お尋ね者・クエイク」がシールドと行動をともにしている事実を夕方のニュースで流すと言われ、彼女の要求を聞くしかない状況に追い込まれるのだった。

第6話 救いの手/The Good Samaritan

エレン・ナディールにシールドの秘密を公表すると脅されたメイスは、クエイクとロビーを匿っているゼファーワンへ向かう。そこでロビーと喧嘩状態になったメイスだったが、ルーシーを止めるにはゴーストライダーの力が必要だとコールソンから説得され、仕方なく任務への同行を許可する。
ゼファーでロビーと合流したゲイブは、ロビーの口から、「ゴーストライダー」は自分であることを告げられる。過去にゲイブと車に乗っていたロビーは、5丁目のギャングに襲撃され車から投げ出された時「弟を助けてくれるならなんでもする」と願い、それが悪魔に聞き入れられ、事故直後に現れたゴーストライダーにより、一度死を体験したロビーはその力を受け継ぐのだった。
フィッツの調査から、イーライ・モローと合流したルーシーが大きな電力を求めて閉鎖しているロクソン発電所にいることが判明し、コールソンたちはイーライ救出とルーシーの目論見を止めるべく発電所へ向かう。そこでロビーはルーシーから、ダークホールドを使って「無から有」を生み出すことを望み、独り占めをしようとしたのはイーライであり、そのために当時の研究メンバーは量子バッテリーに閉じ込められ、ジョセフは「ダークホールド」のありかを言わなかったために、意識不明で入院するほど殴られたという事実を知る。その頃コールソンはイーライを見つけ出すが、量子粒子発生装置は起動され、大きな衝撃波を引き起こし爆発する。
こうしてイーライは自らの手で無から有を生み出す力を手に入れ、その時、発電所内にいたコールソンとフィッツ、ロビーは幽霊のように姿が見えなくなってしまう。

第7話 悪魔との取引/Deals with Our Devils

ロクソン発電所でイーライが起動させた量子粒子発生装置の衝撃波を受けて姿が消えたコールソン、フィッツ、ロビー。救助に向かったマック、メイたちシールドは監視カメラの映像から三人が死んでしまったのではないかとも考えるが、わずかな可能性を捨てずに、シモンズに調査を依頼することになる。
その頃、衝撃波を受けて「次元の狭間」に入り込んみ、ルーシーたちののように見えない存在になっていたコールソンとフィッツ、ロビーは直接声は聞こえないながらも必死にメイらに訴えていた。その中で突如ロビーの中からマックに乗り移ったゴーストライダーは、チャイニーズマフィアの制裁に向かい、イーライの潜伏先を聞き出す。デイジーとともにマックの元にやってきたロビーは、ゴーストライダーと再び取引し「イーライを倒す」と誓い再びゴーストライターを自らの体に乗り移らせる。
マックは正気を取り戻すが亡き娘「ホープ」への深い悲しみを思い出していた。
メイはコールソンたちを助けるためラドクリフに「ダークホールド」の存在を教え、人間が読むにはあまりにも危険だといことから、エイダがダークホールドを読み込み、コールソンとフィッツを助け出すための次元間ゲートを作成し二人の救出に成功する。
自分の作ったアンドロイドが二人を救ったことに喜ぶラドクリフだったが、エイダは密かにラドクリフのラボで「人の脳」を作り出していた。
その頃メイス長官の依頼で極秘のままある研究所に連れてこられたシモンズは、7ヶ月もの間テリジェネシスの「殻」の状態の男性を調査することになる。その男の緊張を解き、テリジェネシスで覆われる殻を剥がして顔を見合わせた二人だったが、シモンズは突如研究員に連れ去られ、プレイグラウンドに連れ戻されるのだった。
ゴーストライダーと取引し次元間ゲートから「こちらの世界」に戻ってきたロビーは、イーライの制裁へと誘うのだった。

第8話 地獄の法則/The Laws of Inferno Dynamics

ロサンゼルスダウンタウンの建物にイーライたちを包囲したシールドとロス市警。度々起こる謎の地震から、クエイクがシールドと関与しているのではないかと世間では騒がれていた。
コールソンは今回の任務に欠かせないエイダが「アンドロイド」であることをメイス長官に伝え、メイス長官がナディールとの間に隠していることを引き出そうとする。メイスはラドクリフを呼び出し、今回の任務の成果によって、エイダの今後を決めるとして、イーライを倒すための作戦にエイダとラドクリフも参加させる。
能力者のロビー、デイジー、ヨーヨーたちの活躍で、イーライがプルトニウムまでの元素を作り出そうとしていることを突き止めたコールソンたちは、改めて作戦を練り直さなければならなくなる。フィッツはデイジーのアームガードを再調整する中で、イーライが向こうの世界から量子エネルギーを得ていることが、こちらの世界で地震が起きていることであることに気づき、コールソンたちはエイダの次元間ゲートを使った作戦を実行に移す。
化合物である水を作ることもできるようになっていたイーライ。ロビーはプルトニウムが充満し「悪魔のコア」がセットされた量子エネルギー場である「動力電池」の中に囚われ身動きも取れず、ゴーストライダーの力も抑えられていた。さらにイーライはこれまでに誰からも敬意を払われなかったことからダークホールドの力を得て、ロサンゼルスの半分が吹き飛ぶほどの爆発を引き起こそうとしていた。
コールソンとメイス長官は、互いの隠し事を言い合うことで「信頼」を取り戻し、改めてイーライを倒すために協力することになる。コールソンがイーライをひきつけているうちに、地下で次元間ゲートを作成し準備を進めるエイダたち。準備を終えたタイミングでヨーヨーがネオジム磁石をイーライに取り付けて装置を起動し「動力電池」もろとも、ロビーとイーライはゲートに飲み込まれていく。こうして作戦は成功するも、作戦の際に地震による「振動」をおさえて苦しんでいたデイジーは、外に出て能力を使ったことからマスコミに見つかってしまう。そこでメイス長官が「クエイクはシールドのエージェントだ」と公表したため、デイジーはレベルブルーとしてシールドに戻ることになる。
チームの働きを高く評価するメイス長官は、エイダの「LMD」プログラムをシールドの監督下で行うようにラドクリフに伝えるが、その頃、ラドクリフの自宅で監禁していたメイを見られてしまったエイダは、恐怖に怯えるエージェント・ネイサンソンを殺害していた・・・。


第9話 破られた約束/Broken Promises|ここより「LMD」

本物のメイをラドクリフ自宅ラボに隠し、その事実を知ってしまったネイサンソンを殺害したエイダ。その頃シールドは「ダークホールド」を消し去ることと、その知識を得たエイダのメモリ消去に向けて動いていた。エイダの元に向かったフィッツとラドクリフは自らの意思でアップデートしたエイダに襲われ、フィッツはネイサンソンが殺害されていることを知る。
その後エイダは「ダークホールド」を手に入れようとプレイグラウンドをハッキングし、LMDのメイを利用してコールソンから「ダークホールド」の隠し場所を聞き出し、長官室の引き出しに「クローキング」で隠されていたダークホールドを手に入れる。しかし、フィッツがプレイグラウンド全体をオフライン化したことで、基地から出られなくなったエイダは、マックのショットガンアックスで破壊される。
その頃、エレン・ナディール議員が、テリジェネシスを経た弟・ヴィジェイの存在を隠していることを突き止めたシモンズとデイジーは、メイス長官とともにヴィジェイ救出に向かう。ウォッチドッグのタッカー・ショックリーらの協力を得て、かつて弟と約束した「インヒューマンズに感染した時は然るべき対処をする」という約束を成し遂げるために、自らの弟の命を奪おうとするエレンは、テリジェネシスを経ても能力が見られないヴィジェイから説得されて弟の殺害を思いとどまる。
そこにやってきたメイスとデイジーらに弟の引き渡しを要請されるエレンだったが、サペリアーの命令でヴィジェイを殺そうとするショックリーらがヴィジェイに手を加えようとしていたときに、初めてヴィジェイの能力が発揮される。その力を知ったエレンは弟を連れて行こうとするシールドからヴィジェイを説得する。シモンズの説得に心動かされたヴィジェイだったが、姉のことを信じ、ウォッチドッグのヘリでエレンとともにシモンズらの元から逃走する。するとヴィジェイはヘリ内でエレンに腹部を銃で撃たれ、ウォッチドッグらによって海に打ち捨てられてしまう。しかし、ヴィジェイの体は海底についた時、再び「殻」で覆われるのだった。
無事、エイダからダークホールドを取り戻したコールソンたちだったが、エイダを破壊され自宅で悲しんでいるかと思われたラドクリフは、もう一体のエイダとともに再びダークホールドを手に入れるべくシールドに入り込んでいるLMDのメイを利用しようと画策していた。

第10話 パトリオット計画/The Patriot

ペンシルベニア州サンベリーでクエイクのマスコミへの正式発表を行っていたメイス長官のシールド。しかし、元ヒドラのスナイパー、ユーリ・ザイキンにメイス長官の命が狙われ、エージェント一人が射殺される。タルボットの指示による「フォックスホールド作戦」でメイス長官を逃すマックとコールソンだったが、途中クインジェットが敵に狙われ墜落。タルボットから受け渡された「ブリーフケース」を持ったバロウズは飛行中にクインジェットから投げ出され行方不明になり、操縦士は命を落とすことになる。頑なにバロウズの捜索を最優先とするメイスを不審に思いつつ共に行動するコールソンとマックは、ウォッチドッグに奪われたブリーフケースを取り戻すことに成功するが、その中身はすべて破壊されてしまう。
その頃メイス長官らの捜索に動いていたシモンズとフィッツは、タルボットから「パトリオット計画」の真実を聞くことになる。世間にはインヒューマンズだと公言していたメイス長官は、デイジーの父、カルヴィン・ジョンソンの持っていた調合薬を元にタルボットが大統領の命令を受けて作った改良薬を使って力を得ていただけで、テリジェネシスを経たインヒューマンズではなく、その薬の効力が切れたら「嵐の中の紙袋」のように、ただの人間となんら変わらない存在だった。
ウォッチドッグの兵士たちと戦わないメイス長官を見ていたコールソンとマックも、彼がブリーフケースの中の薬の力がなければ、ただの人間なのだということを教えられる。ウォッチドッグ兵士たちに包囲される中、コールソンの発案で、メイス長官が時間稼ぎをしている間にマックが通信妨害をしている機器を積んだトラックを破壊。しかし、コールソンとメイス長官はウォッチドッグ兵士たちに追い込まれ小屋で応戦することに。万策付きたかに見えたコールソンとメイス長官だったが、シモンズからコールソンらの居場所を聞いてやってきたデイジーに間一髪助けられる。マックもまたデイジーとともにやってきたメイLMDとともに傭兵隊長を倒し無事救出されるのだった。
その後、プレイグラウンドに戻ったコールソンは、メイス長官にウィーンで起こったこと、その後、タルボットからの要請で「パトリオット計画」に賛同したこれまでの経緯などをきく。メイス長官は記者会見を開き全てを明らかにしてコールソンに長官を譲ると決意するが、コールソンは今まで通り「シールドの顔」としてメイスが長官を務め、今後は自分がシールドの全ての指揮をとると、方針を変更する。
その頃、エイダが暴走したことからシールドに近づけなくなっていたラドクリフは、自宅のラボで隔離しているメイの容態が安定しないことに頭を悩ませていた。エイダへ指示し眠らせているメイに「ホットマッサージの夢」を見せていたが、メイはついに意識を取り戻し、ラドクリフのラボから逃げようとする。しかしメイはエイダに捕まり、再び眠らされてしまう。ラドクリフはこのことから「戦士」であるメイには、平安を見せるのではなく「敵」を与えることが、眠っているメイを安定させることにつながるということに気づく。
メイス長官とコールソンたちの救出任務から戻ってきたメイLMDは、この戦いで負った傷口の奥に「機械」を確認し、自分が人間でないことに気づくのだった。

第11話 目覚め/Wake Up

議会議事堂で行われるデイジーのソコヴィア協定の署名と審問の際に、エレン・ナディールの議員室に監視装置を仕掛けようとするコールソンらシールド。タルボットはコールソンのやり方に猛反対するが、作戦は実行されることになる。当日、ヨーヨーとともにナディールの議員室に入ったコールソンだったが、二人が侵入していることをあらかじめ知っていた警備員たちに捕まってしまう。このことからタルボットとも仲違いするコールソンらだったが、シールドの行動が内通者によって筒抜けになったことにも気づくのだった。フィッツは極秘に進めていた「エイダの頭部」の調査から、その犯人がラドクリフであることを突き止め、シールドはラドクリフを自宅で拘束する。基地で隔離していたラドクリフの様子がおかしいことに気づいたフィッツは、ラドクリフの頭に向けて銃を撃ち込む。するとフィッツの読み通り、そのラドクリフはLMDであり、その映像はナディール議員のもとに送られていた。すでにラドクリフはエイダとともにナディールを通してロシアマフィアのサペリアーに匿われていた。
ヨーヨーとマックの関係は順調だったものの、あるメールをきっかけにマックは急遽任務からも外れ、私用だと言い残し姿を消す。マックが隠していることを聞き出そうとするヨーヨーは、マックが別れた女のところに行っていたと聞き、別れを切り出す。しかし、マックは自分には11年前に生後四日で命を落とした娘、ホープがいたこと、そのホープの母であるニコールから連絡があり、翌日に控えたホープの誕生日を前に不安になるニコールに会いに行っていたのだという。二人はお互いにすれ違っていたことを悔い、認め合うのだった。
今から5日前。「次元の狭間」からコールソンとフィッツ、ロビー・レイエスらを助け出した後、「ダークホールド」を読んだエイダをシールドに連れ帰ろうとしていたメイは、「サンセットプロトコル」を実行するエイダにより捕らえられ、メイLMDと入れ替えられていた。ラドクリフのラボで眠らされ「ホットマッサージの夢」を見せられていたメイは意識を取り戻し逃げようとするも再びエイダに捕まってしまう。その後、誰もいない隙にガラス片で拘束をほどき逃げ出そうとするメイだったが、自分が頭の中で繰り広げられる「フレームワーク」から出られなくなっていることを「フレームワーク」内のエイダから教えられるのだった。
その頃、シールドの作戦の情報が外部へ漏れ出ていることを知り、自らがLMDであることに気づいたメイLMDはラドクリフLMDの元を訪れ、ラドクリフの実験を阻止しようとするも、任務以外のことしないようにプログラムされていたメイLMDはラドクリフLMDに手出しできずにいた。そこへ、エイダの暴走の原因がラドクリフにあることに気づいたシールドがやってきてラドクリフLMDは連行されていく。その際にメイが睡眠状態で最も安定することが「負け戦の中で戦い続けること」だということに気づいたラドクリフは、サペリアーに匿われながら、新たにメイの中に「バーレーン」での事件の記憶の一部をすり替えた「フレームワーク」を見せ続けたいた。その「フレームワーク」では、能力者(インヒューマンズ)として恐ろしい力を操っていた幼い娘・カーチャは、メイにより命を救われるという結末になっていた。

第12話 ホットポテト作戦/Hot Potato Soup

サペリアー率いるウォッチドッグのレオ・バビコフ、ショックリーらにより、コールソンから「ダークホールド」の保管を一任されていたケーニグ一族の一人・ビリー・ケーニグが、ゲームセンターで誘拐される。このことから、スペシャルエージェントでケーニグ兄弟の姉、LT・ケーニグも誘拐される可能性があるため彼女を迎えにあるクラブへ向かうシールド。
LTによると、ダークホールドの処理を任されたケーニグ一族は「ダークホールド」を保管するためにダークホールドを常に移動させることで敵の追跡を惑わす「ホットポテト作戦」を実行していた。最後に「ダークホールド」を持っていたのは誘拐されたビリーで、ケーニグ一族のみがその場所を知っているシールドの秘密金庫「ラビリンス」に「ダークホールド」は保管されているという。
その頃、誘拐されたビリーはウォッチドッグのリーダー、サペリアーの所有する潜水艦基地で、ラドクリフの装置によって脳の記憶を覗き見られていた。そこでエイダがアンドロイドであることを知ったサペリアーは、ラドクリフのことを疑いの目で見るも、手出しできず、協力してダークホールドを手に入れるべく「ラビリンス」に向かうのだった。
同じ頃シモンズ、マックとともにラドクリフLMDから本物のラドクリフの居場所を聞き出そうとしていたフィッツは、「ダークホールド」とエイダが作ったLMDの驚異的なシステムに歯が立たずにいた。さらにフィッツは、ラドクリフLMDから自らの心の傷である父親との関係を掘り返され苦しむ。部屋に戻って一人考え込むフィッツを慰め、優しい言葉をかけるシモンズの話から、フィッツは、ラドクリフLMDには「人工脳」があることを見抜き、エイダがダークホールドを読んで作ったという「人工脳」を見たことがあるシモンズは、かつてラドクリフのラボで治療を受けていたメイがすでにLMD化されていることに気づく。そしシモンズはこのことを「ラビリンス」にいたデイジーに伝えるのだった。
「ラビリンス」で「ダークホールド」を手にし、ラドクリフにプログラムされた「目的」のためにコールソンを裏切ったメイLMDだったが、シモンズの報告を受けたデイジーにより倒され、その後「ダークホールド」はラドクリフによってサペリアーの元に持ち去られてしまう。任務に失敗したシールドは、コールソンの意思でメイLMDだけを残し、ラドクリフとエイダのLMDは焼却される。
インヒューマンズやクリー、チタウリのいるところに常にいたコールソンを殺すことが「より良い世界」だというサペリアーは、手に入れた「ダークホールド」を利用してラドクリフ、ショックリーらとともにコールソン暗殺を目論んでいた。

第13話 爆弾男/BOOM

スペイン、カルデス・デ・モンブイで余生を過ごすアグネス・キットワースを探しにきたコールソンとマック。二人は、かつてラドクリフと交際しエイダの「モデル」となったアグネスにラドクリフの居場所を聞こうとしていた。しかしアグネスは、自身の不治の病・ガンを治そうとしていたラドクリフがある日突然自分の元から姿を消し、それ以来彼とはあっておらず、ラドクリフとは関わりたくないとしてコールソンの協力要請を払いのけてしまう。「ラドクリフとアグネスを合わせるのは酷だ」と言うマックと意見が分かれ、一人アグネスの説得に向かったコールソンは「自分の人生の全て」であるメイがラドクリフによって誘拐され、長い間気づかずにメイのアンドロイドと共に過ごしたことの悔しさを伝え、ある本を読んで「闇の力」に惑わされてしまっているラドクリフと会って欲しいと願い出る。コールソンの気持ちを悟ったアグネスは考えた末、コールソンらに協力することになる。
アグネスから連絡を受けたラドクリフはエイダに、「エイダのモデル」がいることを説明し、アグネスの元に向かい「かつて果たせなかった約束」を今度こそ守りたいという。それは「フレームワーク」の中での「死のない世界で生きることだ」と説得する。アグネスはコールソンらにラドクリフの身柄を渡す前に心変わりし、ラドクリフを信じるという決断をする。
その頃、フィッツの手がけた新たなメイス長官のスーパースーツが完成するが、シモンズの検査からタルボットが作らせた超人血清を継続して使用することは、メイスの命を危険にさらすと言うことが明らかになる。そんな最中エレン・ナディールの議員オフィスで爆発が起こり、ナディール議員が命を落とすという事故が起こる。「シールドロゴ入りのジャケット」を着て調査に向かったデイジー、フィッツ、シモンズたちは、爆発の前にウォッチドッグのタッカー・ショックリーが議員室にいたことを突き止めウォッチドッグたちの潜伏先で、ショックリーとウォッチドッグメンバー数人をゼファーに拘束する。現場で爆発物が見つからずゼファーで調査していたシモンズとフィッツは、そこにインヒューマンズの「繭」の成分である「セレニウム」が検出されたことから、ショックリーそこが「テリジェネシスを経てインヒューマンズとなって爆発を引き起こした張本人」ということを突き止める。ラドクリフの居場所を聞き出すために尋問していたデイジーたちは間一髪ショックリーをモジュールで外に追い出すことで被爆は免れる。その後、ショックリーはサペリアーに連絡しインヒューマンズである前にあなたの「兵士」だと忠誠心を見せ、自らが「おとり」になってシールドをおびき出すという。
フィッツとシモンズはショックリーの爆発の原因が「高周波を増幅させたことによる爆発」ということを突き止め、波動を操れるデイジーにショックリーの爆発を抑える訓練をさせるが成功する前にショックリーが再び爆発事件を起こす。このことからシールドはフィッツが製作したショックリーを閉じ込める装置とともに現場に向かう。ショックリーと対峙したデイジーは、体力を消耗させるためにショックリーに爆発を繰り返させていたが、そこへサペリアーとウォッチドッグがやって来たため、メイス長官は自らの立ち位置が「ブロッカー」だとの確信とともに超人血清を打ち、一人でサペリアーに立ち向かうのだった。しかし、メイス長官はウォッチドッグの電気棒であっけなく捕まってしまい、一方デイジーたちは爆発の瞬間を狙ってショックリーを装置に閉じ込めることに成功する。
その頃、ラドクリフの元へ向かったアグネスは、ガンに侵された自らの体を捨て「フレームワーク」の住人となり彼女の肉体には死が訪れることになる。メイが生きている可能性が低いことをしきりに話すマックにコールソンは、ラドクリフとアグネスの会話で「フレームワークで他にも被験者が元気に生きている」と言っていたことから、メイがまだ生きていると確信していた。

第14話 シールドに隠れた男/The Man Behind the Shield

(過去パート:「084」回収任務に当たるコールソンとメイ)国連の人間だと偽りロシア、ブルコフの採掘場にある「084」の回収任務に向かったコールソンは、自ら志願したというメイとともに任務にあたる。そこへロシア特殊部隊がやってきたことからコールソンが彼らの気を引いている間にメイは一人で「084」を回収してコールソンを置いて採掘場を立ち去ってしまう。同じく「084」を回収しようとしていたロシア特殊部隊はコールソンを連行が、コールソンを乗せていた特殊部隊の車は一台の車に襲撃され、コールソンは助け出される。たった一人でコールソンを助け出したメイは、「心理学者の恋人が民間人で疲れる」とコールソンに打ち明け話をする。コールソンは、そんなメイにいつでも相談に乗ると約束するのだった。
現在サペリアーに連れ去らたメイス長官を捜索していたコールソン率いるシールドは、アラスカの施設でメイスの着ていたスーパースーツのGPS信号を探知する。しかしメイスの姿はなく、ある部屋の壁一面にコールソンの顔写真などが貼られ追跡していた記録が残されていた。その写真の中にサペリアーが買い取った採掘施設がありその施設に見覚えがあるというコールソン。こうしてロシア、ブルコフの採掘場に向かったシールドは、施設内にあるかつてメイが壊した金庫内にあった白骨遺体の口の中で鳴り響いていた携帯電話を見つける。その白骨遺体がかつてコールソンのせいで尋問され処刑されたロシア特殊部隊の兵士で、彼の命を奪ったコールソンとその仲間を皆殺しにすると、コールソンは電話越しにサペリアーから伝えられる。
フィッツの調査でエイダが「ダークホールド」の力を得て完成させた「フレームワーク」が全世界のネットワーク空間に入り込んでいることを知ったシールドは、白骨遺体の制服からその部隊の関連施設で、冷戦時代に使われていた潜水艦用の秘密基地を突き止め、乗り込んでメイとメイスの救出を目指す。自らの発明である「エイダ」と「フレームワーク」がラドクリフに悪用されたことから自分を責めるフィッツは、シモンズに励まされ任務に同行し、秘密基地の通信室にあったフレームワーク装置を持ち帰る。コールソンとマックはウォッチドッグに暴行を加えられていたメイスを助け出し、コールソンの命を奪おうとしていたサペリアーをデイジーが倒し、シールドはメイスの怪我を治すため一時的にプレイグラウンドに退避する。
そこでフレームワーク装置を調べようとしていたフィッツだったが、シモンズが秘密基地にいた時間感覚がおかしいと言い出し調べる中で、フィッツが作ったLMD探知機に異常が見られ、マック、コールソン、デイジー、メイスの4人にLMD反応が現れていた。基地内にエイダがいたこと、ガス容器があったこと、一時的にコールソンらと離れていたことから、4人がLMDと入れ替えられた事実に震え上がるフィッツとシモンズ。その頃、プレイグラウンド内に入り込んだコールソンLMDは、保管されていたメイLMDを再び起動していた。

第15話 LMDとの対決/Self Control

シールド幹部がエイダによってLMDと入れ替えられたことに気づいたシモンズとフィッツ。二人はコールソンLMDらとともに、これまで通りメイを救出する事と、命を狙われるインヒューマンズの救出の任務をすることになる。潜水艦秘密基地から持ち帰った通信機器を修理して手がかりを得るという口実で、フィッツとシモンズはプレイグラウンド内に残ることになる。その移動中、基地内に設置されるフィッツも知らなかった探知機が「LMD」を探知したことから、シモンズかフィッツどちらかがLMDと入れ替えられていることが判明する。フィッツに銃を突きつけるシモンズに、全ては自分のせいだと言い、シモンズの言う通りにするというフィッツ。手首を切ってロボットでないことを証明して欲しいと言うシモンズに、フィッツは多量の出血を起こしながらも手首を切る。痛がるフィッツを心配して近寄ったシモンズだったが、突如フィッツにナイフで刺され殴られてしまう。フィッツがLMDだと確信したシモンズは、意識が朦朧とする中、情に訴えて騙そうとするフィッツLMDを必死の思いで破壊するのだった。
その頃、マックLMDとともにインヒューマンズ救出に向かう予定だったデイジーは、出発前にインヒューマンズたちの受け入れ場所となる隔離室のチェックを行っていた。そこでデイジーは隔離室の一室に並べられた自らの複製ロボットを偶然目撃してしまう。そのことに気づいたマックLMDは「デイジー軍団」の中から本物のデイジーを探し出そうとするが、デイジーはマックLMDを倒して逃げ延び、監視カメラを見て、コールソンとメイスとフィッツがLMDとなっていることを知る。隠れていた部屋でシモンズがいることに気づいたデイジーは、お互いがLMDではないかと疑心暗鬼になる。「殺さないと本当にLMDかどうかは証明できない」と言うシモンズとの平行線を辿る話を強引に遮ったデイジーは、シモンズを抱きかかえて「波動」をシモンズに感じさせ、お互いがLMDでないことを証明し安堵する。
入れ替えられたコールソンたちを救出するためには、ハッキングによって「フレームワーク内」のコールソンたちに現実のコールソンたちの居場所を聞き出して助けるしかないことから、デイジーとシモンズを捕まえようとするコールソンLMDらを他のエージェントらとともに倒して、操縦の仕方もわからない「ゼファーワン」でプレイグラウンドから逃げる、と言う途方も無い計画を立てる。
フィッツがいないと何もできないと泣き言を言うシモンズにデイジーは「いま確かなことは、あなたたち二人は一緒にいなきゃいけない」と励ます。こうしてデイジーとパイパーらは解毒剤を打ち、催眠ガスを基地内に充満させLMDを破壊に向かう。無事合流したシモンズらと共に「ゼファーワン」に乗り込もうとするが、基地の出口にはコールソンLMDの指示で爆弾とそのスイッチを手にするメイLMDが待ち伏せていた。
ところが「やるべきことをやる」というメイLMDはデイジーとシモンズを格納庫へ逃がすという意外な行動に出る。デイジーと戦ってダメージを受けたコールソンLMDは、二人を逃したメイLMDの本心を知ることになる。ひと世代前のメイLMDは「ダークホールド」を手に入れるということが目的としてセットされていたため「痛みや後悔」を感じる感情が残されていた。そのことから目の前にいるコールソンLMDが、自らが大切に思っているコールソンとは違うことに気づいたメイLMDは、デイジーとシモンズを逃したのだった。コールソンLMDが銃口を向け、メイLMDは爆弾のスイッチを押しプレイグラウンドは大爆発を起こし炎に包まれてしまう・・・。
その頃エイダは、新たにLMDと入れ替えたコールソンやマック、メイス、フィッツをフレームワーク内に入れるためにラドクリフが入っているフレームワークを再起動する。その際エイダは、こちらの世界に戻ってきたラドクリフに、フレームワークを維持することと、ラドクリフを守ることに矛盾を感じるとして、ラドクリフに相談する。ラドクリフの返答を聞き納得したというエイダが選んだ解決策は、ラドクリフ殺害し、彼ををフレームワークの中に永遠に閉じ込めておくことだった。さらにデイジーと戦って瀕死状態となったサペリアーを連れ帰ったエイダは「俺の脳をいじるな!」というサペリアーに「安心しろ」と言いつつ体を解体する。その後目覚めたサペリアーは、自らの体がLMDとなっていることに気づくが、その構造はこれまでのLMDとは違い、実際のサペリアーの脳を生かしたまま体と接続し、遠隔操作で人工の体を操作するというシステムだった・・・。
間一髪、デイヴィスの操縦でプレイグラウンドから飛び立ったデイジー、シモンズ、パイパー、プリンスらは救出予定だったヨーヨーと合流し、予定通りシモンズとデイジーはコールソンたちを救出すべく「フレームワーク」の中へ入って行くのだった。
フレームワーク内でのデイジーは、ウォードと同棲しており、コールソンは学校の教師、マックは娘がいる様子で、フィッツは黒塗りの車から女性をエスコートし、メイは「ヒドラ」の紋章を掲げた「トリスケリオン」にいた。そして、シモンズは既に他界し、墓石にはその名が刻まれていた。


第16話 フレームワーク/What If…|ここより「Agents of Hydra」

「フレームワーク」の中にハッキングによって入り込んだシモンズとデイジー。デイジーは「スカイ」の名でメイ、ウォードらとともに「トリスケリオン」にヒドラエージェントとして勤務していた。同棲を考えている同僚のウォードとともに出勤したデイジーは、インヒューマンズを擁護した疑いのあるヴィジェイを尋問する。上官のメイに言われヴィジェイを「博士」と呼ばれるフィッツの元に連れて行ったデイジーは、フィッツがインヒューマンズの能力を調べるために「体を焼くような装置」を使っていることを知り、現実のフィッツとは全く違うことにショックを受ける。そこにコールソンからの内通者情報が入り、シモンズが生きていることを知ったデイジーは待ち合わせ場所に向かう。
すでに殺害され故人となってシールドアカデミーの裏の墓地に埋められていたシモンズは墓から抜け出し、カフェで二人組のヒドラエージェントから取り調べを受けるも、二人を倒して車を奪いデイジーとの待ち合わせ場所に向かう。しかし、デイジーには会えず待ち合わせ場所のベンチに「X」マークをつけ、高校教師のコールソンを尋ねる。現実の記憶を全く覚えていないコールソンにシモンズの必死の説得は届かず、シモンズを反乱分子だとみなしたコールソンはヒドラに通報する。コールソンの教え子で、ウソの歴史ばかり教えるコールソンを嫌っていた生徒のバーネルは、シモンズから「ヒドラと戦っていたコールソン」のことや「ヒドラがナチスだったこと」などを聞き、シモンズに自分の車を貸し出すのだった。この時フィッツの作った「ドワーフ」の監視システムによりシモンズの存在を知ったヒドラ長官のマダム・ヒドラ=エイダは、シモンズが用意した脱出用のループホールを削除していた。
その後待ち合わせ場所で落ち合ったシモンズとデイジーは、インヒューマンズを擁護するレジスタンスで、ヒドラに潜入していたウォードに助けられデイジーのアパートに戻る。不利な状況に、一度現実に戻ってヨーヨーたちと作戦を立て直そうとする二人だったが、シモンズが用意した脱出用スイッチはマダム・ヒドラが出口を削除したために起動せず、二人はフレームワークから抜け出せなくなってしまう。
こうしてデイジーは、わずかな可能性を信じてコールソンに接触し、自分にとってコールソンがいかに大切な存在であるかを伝える。するとコールソンは「デイジー」とつぶやき「現実」の記憶をわずかに取り戻し始める。

第17話 反対の世界/Identity and Change

記憶を取り戻したコールソンと合流したシモンズとデイジー。コールソンの情報からラドクリフが生きていることを知ったデイジーはトリスケリオンに戻り、ハッキングによってラドクリフの居場所を突き止める。しかしメイに呼び止められたデイジーは、ラドクリフの居場所のメモをウォードに託し、フィッツの命令の元、反乱分子を捕獲する任務に向かうことになる。デイジーとメイの部隊はマックと娘のホープを捕らえ尋問し、ホープに「お父さんを助ける」と約束したデイジーだったが、メイに命令されたマックにはめられ、デイジー自身が反乱分子であることがバレてしまい、ヒドラに捕まり拷問される。
ウォードの協力により「インヒューマンズレジスタンス」として知られるシールドのアジトへ向かうシモンズとコールソン。その後ラドクリフのいる「オギュギア」へ向かうシモンズ、コールソン、ウォードの3人。
現実を取り戻そうとするシモンズたちの計画を阻止できる「鏡の国プロジェクト」を進めながらも、マダム・ヒドラに不信感を抱くフィッツは、死んでいるシモンズを追うマダム・ヒドラにその事情を話してくれと訴える。フィッツの記憶が戻ることを恐れるマダム・ヒドラは、全てはフィッツとこの世界を守るために、かつて人間以下の扱いをされた「向こう」の世界に侵略されずに、この世界を守るためだとフィッツを説得するのだった。そこで「オギュギア」へ侵入者を感知したマダム・ヒドラは、フィッツと兵士と共にラドクリフの元へ向かう。
ラドクリフはフィッツに記憶が戻るようにと、ここがバーチャルの世界であること、そして、かつて現実で実際に起こったことを必死に話す。しかし、マダム・ヒドラの洗脳が深く、現実の記憶が戻らないフィッツは「ラドクリフがアグネスのようなニセモノを使ってこの世界を支配しようとしている」というマダム・ヒドラのいうこと信じ、ラドクリフの説得も虚しくフィッツはマダム・ヒドラそっくりのアグネスを撃ち殺してしまう。
フレームワーク内でフィッツが殺された場合、現実の世界でも生きる望みが薄れることを知っていたシモンズは、フィッツを殺そうと銃で狙うウォードを必死に説得をして引き止める。しかし、フィッツがアグネスを撃ったことから銃撃戦となってしまい、コールソン、ウォード、シモンズは一度基地に戻るらざるを得なくなる。フィッツの命を奪えた状況であったにも関わらず、それを引き止めたシモンズに疑いの目を向けるメイスやウォードたち。わずかながら現実の記憶が残っているコールソンは、シモンズの話を最後まで聞いてくれと二人を説得する。そんなさなか、デイジーをヒドラに売り払い「娘の目を見れらないことをしてしまった」と自分の行いを悔いるマックがやってきて、シールドに協力させて欲しいというのだった。
その頃、捕らえたラドクリフへの拷問を終えたフィッツは、すでに激しく拷問されたデイジーの元にやってくる。デイジーの説得も虚しく、ヒドラのナンバー2としてマダム・ヒドラに忠誠を誓っているフィッツは検査によって「潜在的インヒューマンズ」の反応が出たデイジーに、無情にもインヒューマンズの能力をあぶり出す「装置」にかけようとするのだった・・・。

第18話 後悔と人生/No Regrets

ヒドラに潜入していたシールドエージェント、アントワン・トリプレットの救出のために、ヒドラの護送車を襲いトラックを押収したメイスとコールソン。マックによってヒドラから追跡されないように改造したトラックで、コールソンとメイス、バロウズはヒドラ啓発センターへと乗り込むのだった。
トリップを救出したコールソンは、教え子であるクリスが隔離棟に連れ去られていくところを目撃し一人で子供たちを助けに向かう。フィッツが極秘に進めていた「鏡の国プロジェクト」の機密資料を隠し撮りしたフィルムをバロウズに託したトリップとメイスが、コールソンの待つ隔離棟に向かうと、そこでは、子供達が集められヒドラの洗脳が施されていた。
その頃、ヒドラの収容所に入れられていたデイジーは、現実のフィッツと180度別人となってしまったフィッツ博士にショックを受けながらも「フレームワーク」がエイダ=マダム・ヒドラの思惑によって「叶わないはずの望みが叶う」という世界が形作られていることを知る。そこでデイジーは隣の収容所に入れられていたラドクリフからマダム・ヒドラですら壊すことのできない出口があることを教えられるのだった。
ヒドラのナンバー2として君臨する「博士・ドクター」ことフィッツだったがトリプレットがスパイであったことを報告する父に、わずかながら後悔をにじませていた。「マダム・ヒドラから説得されて殺害したアグネスという女性が、本当に殺す必要のあった人物だったのだろうか?」。女々しく思いを巡らす息子に父のアリステアは「マダム・ヒドラ」だけが、真にお前のやっていることを理解してくれる人だとフィッツを励ますのだった・・・。
反乱分子を追っていたメイは、ヒドラの開発薬の「体力強化血清」を体に打ち、メイスを倒すべく戦いを挑むが、効き目が薄れたことからメイスに倒されてしまう。メイスがヒドラの隔離施設にいるとメイから連絡を受けたフィッツは、子供達がいる隔離所へのミサイル発射の許可を出し、メイスやコールソン、トリップたちがいたビルは大きく破壊される。メイスが息絶えたところを確認しに向かったメイだったが、そこで、いるはずのない子供達が逃げていることを知り、ヒドラに不信感を抱き始める。メイスのもとに到達したメイは、瓦礫に埋もれる子供を助けているメイスを見てヒドラへ疑いの念を強くする。最後まで瓦礫に取り残されたクリスを助け出したメイスだったが、エージェントたちをビルから立ち去らせ、最後は崩壊するビルに飲み込まれ帰らぬ人となってしまう。現実世界ではエイダもまたメイスの心拍が停止することを確認するのだった。
メイ「本当なの、インヒューマンズって?」
デイジー「そうよ、この世界を潰せるくらいの力がある」
メイ「そう願うわ」
ヒドラの嘘に気づき始めたメイはヒドラの収容所に入れられているデイジーの元を訪れ、研究室から持ち出していた「テリジェンクリスタル」をデイジーの前で投げ割り、デイジーの能力を発現させるのだった・・・。

第19話 マダム・ヒドラの野望/All the Madame’s Men

インヒューマンズを擁護するレジスタンスのリーダー・パトリオット(メイス)が死んだことで混乱し始めていたコールソンやウォードたちシールド。
ヒドラから寝返ったメイによってテリジェネシスを経たデイジーは、インヒューマンズとしての力を得てマダム・ヒドラを倒し「トリスケリオン」からメイとともに逃亡。連絡員を通して、メイとデイジーは無事シールドに合流する。
マダム・ヒドラが意識不明の重体となり、新たにヒドラのリーダーとして指揮を取り始めた「博士」ことフィッツは、テロリストとして指名手配していたメイとデイジーに逃げられた父・アリステアに怒りをあらわにする。フィッツはマダム・ヒドラに言われるがまま「鏡の国プロジェクト」の設計の完成までこぎつけ、その完成を喜ぶマダム・ヒドラに「一緒に連れて行って欲しい」と願う。さらに、ラドクリフがデイジーらとグルであると父・アリステアから報告を受けたフィッツは、シールドを捕らえるために次なる計画を進める。
その頃トリプレットが潜入していたヒドラの施設から持ち帰った研究資料を見ていたシモンズは、エイダが「量子エネルギー操縦装置」を現実世界と同じサペリアーの基地で製造していることを突き止めトリプレットとともに現場に向かう。しかし、そこに装置はなく、シモンズは、エイダがその装置を現実で稼働させ、本物の人間の肉体を手に入れようとしていることに気づくのだった。
メイのボディカメラに収められた映像を見ていたコールソンたち。ラドクリフから聞いた現実に戻ることができる「出口」に向かうべきだというデイジーに、コールソンは、その前にヒドラを分断して国を救うことが必要だと判断する。コールソンは、メイ、ウォード、デイジーらとともにヒドラのテレビ局を占拠し、ヒドラ啓発センターで洗脳教育が施されていた暴露映像とともに、真実に目覚めて立ち上がって欲しいと民衆に訴えるのだった。
こうして「フレームワーク」の世界で多くの人がシールドの元に集う状況となっていたころ「現実」のエイダは、サペリアーとともに「肉体を作り出す装置」を作動させようと最終段階に入っていた。これが成功すれば、LMDとしてエージェントを守ることがプログラムされ「自由」を奪われている二人は、それぞれの願いを実現することになる。

第20話 出口/Farewell, Cruel World!

シモンズとデイジーが「フレームワーク」から戻ってくる10日前。
二人を見送り数日がたったヨーヨー、パイパー、デイヴィス、プリンスらは乗っていたゼファーワンの燃料ぎれが近づいていたことから、デイジーとシモンズを追跡するエイダやサペリアーに見つかる危険を冒しながらも「ステルス機能」を解除し二人が戻ってくるまで乗り越える決断する。
「フレームワーク」では、コールソンのテレビ演説後からレジスタンスとヒドラの抗争が激化し、マダム・ヒドラによる戒厳令が発令されていた。トリップに再会出来たことに喜ぶデイジーだったが、マダム・ヒドラに完全に洗脳されてしまっているフィッツを助けるのは難しいため、一度現実に戻ってから作戦を立て直すしかないとシモンズを説得する。エイダの目的が人間の体を作って「フレームワーク」のスイッチを切ろうとしていることだとデイジーに教えるシモンズだったが、どうしてもフィッツを助けたいと思う中、メイの話からフィッツの父・アリステアの存在を知る。アリステアの元に向かいフィッツを連れて来させようとするシモンズだったが、アリステアからの反撃に遭い、揉み合いの末にアリステアを撃ち殺してしまう。父からの連絡を受けてやってきたフィッツは、父が殺されていることを知り、ラドクリフに「出口」の場所まで連れて行けという。
現実が存在することを信じきれないメイとマックを連れ、ラドクリフが残しておいた出口がある座標に向かったコールソン、デイジー、シモンズたち。ラドクリフの言っていた出口は「フレームワーク」を改変できるマダム・ヒドラによって公園から工場の溶鉱炉の釜の中へと変えられていた。真実を伝えずに連れて来られたことを知り、怒りを露わにするマックだったが、デイジーはその会話から自らのパワーで出口を開けられることに気づく。早速コールソンが出口に入ろうとするが、やってきたヒドラ兵士に撃たれてしまう。メイとマックが援護するなか、コールソンはメイの助けを借りて現実との通路が開いている溶鉱炉の中へと落ちていく。コールソンの説得を信じて現実に戻ることができたメイだったが、続いてシモンズが戻ろうとした時、ラドクリフを連れてきたフィッツに呼び止められ銃口を向けられ身動きが取れなくなる。シモンズが父を殺したことに怒りを露わにするフィッツだったが、突如ラドクリフに銃を突きつけられ溶鉱炉に投げ込まれ現実に戻ることになる。
デイジー「本当に辛いだろうけど、向こうにはあなたのことを心から思ってる人たちがいる。みんなあなたが大好きなの。」
マック「謝っといてくれ」
デイジー「マックお願い、あなたを失いたくない。」
マック「幸運を祈っている。」
こうしてシモンズはフィッツに続いて現実へと帰還するが、最後まで現実に戻ることを躊躇していたマックは、デイジーの説得も虚しく、愛する娘・ホープがいる「フレームワーク」こそが現実だと考え「フレームワーク」に残る選択をしてしまう。
サペリアーが送り込んだ戦闘機から攻撃を受けている最中に現実に戻ったデイジーだったが、マックが戻らないことを知ってヨーヨーはショックを受ける。その頃サペリアーの基地で現実に戻っていたコールソン、メイ、フィッツの三人の前に、完全な肉体を手に入れたエイダが現れる。「フレームワーク」で多くの人命を失わせた自分の振る舞いにショックを受けて混乱するフィッツは、エイダの甘い言葉に誘惑されエイダの特殊能力により何処かに連れ去られてしまう。
「フレームワーク」にとどまりホープの元に戻ったマックは、デイジーたちはどこに言ったの?と聞く娘に「『オズの魔法使い』のように、オズ王国にいたドロシーが故郷のカンザスに戻ったんだ」と言い聞かせるのだった。

第21話 帰還/The Return

現実に戻り混乱するフィッツを「ワープ」で連れ去ったエイダ。コールソンとメイは、肉体を得たエイダがインヒューマンズの能力をも手に入れたこと、さらにサペリアーもまた自らのコピー体LMDを作っていることを知り、未だ「フレームワーク」から戻らないマックを守るため部屋にこもり制圧を続ける。緊急用アドレナリンを使ってサペリアーLMDを破壊したコールソンとメイだったが、そこにサペリアーが指示した魚雷が撃ち込まれ、基地内に中に水が入り込んだため、コールソンとメイは一旦マックを置いて地上に戻ことにする。
その頃デイジーとシモンズたちは、サペリアーが送り込んだ戦闘機の攻撃をかろうじて回避し、これまで「フレームワーク」を使うために供給していたパワーを復旧させることで敵機を破壊することに成功する。デイジーとシモンズは「プレイグラウンド」がメイLMDによって大爆発を引き起こしたことから、世間では「シールドはテロリスト」としてお尋ね者になっていることを知る。
肉体を得た感動とフィッツと二人だけになれたと喜ぶエイダは、サペリアーがシールドエージェントごと石油採掘施設の潜水艦基地を破壊しようとしていることに気づく。フィッツから説得されたエイダは、サペリアーにコールソンたちを殺さないように懇願するが、サペリアーは拒否し、エイダは自らの能力を使ってマックを助ける決断をする。
石油採掘場の地上に出たコールソンとメイはシモンズとデイジーたちに助けられるが、マックが地下にいると知ったヨーヨーは地下に戻るという。そこへフィッツに説得されマックを潜水艦基地から助け出したエイダたちが現れる。シモンズはすぐさまエイダとフィッツを「オネンネ銃」で撃ち、ヨーヨーたちを連れ戻し、サペリアーノ基地から退却する。
こうして、チーム全員の無事を確認したコールソンたちだったが、フィッツとエイダはその危険性を考慮して給油のために戻った「プレイグラウンド」の隔離室に入れられる。コールソンとメイは、基地を破壊したのが自分たちのLMDだったことを教えられショックを受けるが、そこにシールドエージェントをテロリストとして追跡していたタルボットが現れる。
これまでの経緯を説明するコールソンのことを信じれないタルボット。その頃、隔離室にいたエイダはフィッツの気持ちがシモンズにあることを知り激しく嫉妬し怒り狂う。かろうじて助け出されたフィッツだったが、能力を利用して隔離室を破壊し脱出したエイダは、怒りに任せプリンスとデイヴィスを倒し姿をくらますのだった。
危険を知らせるフィッツの言葉を信じゼファーワンをプレイグラウンドから飛び立たせたメイ。デイジーに脅されるまま退却を命じたタルボットの部隊は、プレイグラウンドを再調査し撤退するが、廃墟となったプレイグラウンド に残されていた異次元間装置が突如作動し、中からゴーストライダー/ロビーが戻ってくる。
サペリアーのもとに戻り、自らの気持ちをコントロールできないエイダは、サペリアーに唆されて「ダークホールド」の力を利用して全てを支配しようとする。

第22話 世界の終わり/World’s End

フィッツにフラれ「フレームワーク」のスイッチを切ってしまったエイダ。マックを連れ戻しに行ったヨーヨーは、消えゆく「フレームワーク」の中でラドクリフに助けられマックを現実に連れ戻すために説得に向かう。メイス無きレジスタンスを指揮するようになっていたマックはバロウズらとともに基地から移動を始めるが、バスに乗っていた乗客をはじめ「フレームワーク」の世界は次々と消え去って行く。それでもホープと別れることを惜しみ、最後まで一緒にいようとするマックだったが、フィッツやデイジーの現実からのハッキングによる時間稼ぎも限界にきており、マックが腕に抱いていたホープも消えてしまう。マックとホープの関係を見てヨーヨーもまた大切なマックと一緒にいたいと「フレームワーク」に残るといい出してしまう。
「ダークホールド」の力で肉体を得たエイダが誕生した時、そこに現れた裂け目から現実に戻ることができたロビーは、サペリアーLMDとエイダの元に向かい「ダークホールド」を奪い返そうとするが、「ダークホールド」を持ったエイダに逃げられてしまう。その後シールドと合流したロビーは、シールドについて開かれた国際諜報審問会にコールソンらと向かう。そこでインヒューマンズの恐ろしさを演出して、シールドを潰そうと計画するエイダが送り込んだサペリアーLMDらを倒したコールソンたちだったが、エイダが「フレームワーク」でのケンブリッジ事件と同じように、デイジーLMDを利用し「インヒューマンズ」と「シールド」の危険性を世に知らしめシールドを崩壊させようとしていることに気づく。エイダを倒す「いい考えがある」というコールソンの発案で「プレイグラウンド」に戻り「ダークホールド」をエサにエイダを誘き寄せるシールドメンバー。シールドと同じくらいフィッツを憎むエイダは、フィッツの目の前でシモンズLMDを殺害し、フィッツからコールソンが「ダークホールド」でゲートを開けようとしていると聞く。そこで「ダークホールド」を奪いに向かったエイダだったが、LMDと入れ替わっていたシモンズに銃で撃たれ、さらに、ゴーストライダーと契約したコールソンに捕らえられ、ゴーストライダーの力で焼き消されてしまうのだった。
ロビーとともにマックとヨーヨー救出のため「フレームワーク」に出口を作っていたデイジーだったが、未だマックが戻らないうちにコンピューター上からマックの姿を見失ってしまう。絶望的な状況に諦めかけようとしていた時、ヨーヨーが現実に戻り続いてマックも意識を取り戻し現実に戻ってくる。
国際諜報審問会でデイジーLMDに頭を撃ち抜かれたタルボットが一命を取り留めるも、「メイス長官の死の謎」や「メイスがインヒューマンズではなかったという疑惑」「プレイグラウンドの爆破」などから世間から追われる身となったコールソンらシールドメンバーたち。全ての責任は自分のせいだというフィッツに「私たちに謝る必要はない」とデイジーはフィッツを慰め、メイもまたこれまでの代償はチーム全員で払っていけばいいと話し、メンバーもみんな合意してフィッツを許すのだった。
捕まる前に腹ごしらえしようというコールソンの提案で食堂に行ったメンバーたち。突如停電する食堂にやってきたエノクは、時間停止装置を使いコールソンたちを連行して行く。
「よしフィル。遊びは終わり 仕事にかかるぞ」ベッドから起き上がり隕石が漂う外の景色を眺めるコールソンは、そう自分に言い聞かせ寝ていた部屋から出ていくのだった・・・。