個人的には、海外での評論家の評価と同じく、脚本に関してその組み立て方が素晴らしいと感じています。
フィノーの戦いの謎が徐々に解かれていく部分、イフチェンコが計画的に「復讐」をしようとしていたことも徐々に明らかになるという部分。そして、ロジャース大尉の血をめぐる内輪もめ。
更に、ブラックウィドウことナターシャ・ロマノフも参加していた「レッドルームアカデミー」についても(正確には後にロシアの暗殺者プログラム「Black Widow Program」へ繋がる組織)、映画より詳細になりました。
ということでまだ、完全に明らかになっていない部分もありますが、ドラマ全体を3つの視点から見ていこうと思います。
それから、このドラマ内の経過期間はおよそ18日間の出来事。
- 【第1話日付:1946年4月21日*ペギーの読んでいた新聞より】
- 【最終話日付:1946年5月09日*戦勝記念日の翌日】
- 「エージェントカーター」シーズン1リヴァイアサン・イフチェンコ・ドッティの動き
- 「エージェントカーター」シーズン1ハワード・スタークの動き
- 「エージェントカーター」シーズン1ペギー・カーター&ジャービスの動き
- 第1話「エージェント カーター」シーズン1MCUクロスオーバー&メモ
- 第2話「エージェント カーター」シーズン1MCUクロスオーバー&メモ
- 第3話「エージェント カーター」シーズン1MCUクロスオーバー&メモ
- 第4話「エージェント カーター」シーズン1MCUクロスオーバー&メモ
- 第5話「エージェント カーター」シーズン1MCUクロスオーバー&メモ
- 第6話「エージェント カーター」シーズン1MCUクロスオーバー&メモ
- 第7話MCUクロスオーバー&メモ
- 第8話MCUクロスオーバー&メモ
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「エージェントカーター」シーズン1リヴァイアサン・イフチェンコ・ドッティの動き
シーズン1のボスキャラと言うか、敵キャラは何と言っても、催眠博士ことイフチェンコ博士(ヨハン・フェンホフ)とドッティ・アンダーソン。
二人は、フィノーの戦いの後にリヴァイアサンで合流(*第6話「取り返せない過ち」)してします。リヴァイアサンという組織自体この時代でどうなっているのかの明言はなかったようですが、イフチェンコ博士の復讐というのがシーズン1のクライマックスといえます。
イフチェンコ博士は、第5話「ベラルーシ行き」までは、デミドフらを通して、ロシアにいながらハワードの発明品を探していました。そのために、ハワードの地下二階の金庫から幾つかの発明品を盗んだのが、リート・ブラニス。
結局、ブラニスが盗んだのは、「分子ニトラミンの化学式のメモ」「筋収縮器」の2つでした。目的のミッドナイトオイルはなかった。イフチェンコも焦ったでしょう。
ロクソン石油の研究員ヴァンエルトと化学式から爆弾を作成し、リヴァイアサンを裏切ったブラニス。第2話でニトラミン爆弾と、イフチェンコの息の掛かったブラニスとデミドフが死んだことで、それと入れ替わりに、第3話でペギーの入居する「グリフィスホテル」にドッティがNYに送られます。
そして、遠隔タイプライターでペギーをベラルーシまでおびき寄せたときに、本当に欲しかった「17番=ミッドナイトオイル」の写真をドッティが手に入れ(第5話)て、その後第7話「催眠博士」でイフチェンコがSSRのラボからドゥーリー支局長を催眠状態にして盗み出しました。
その後は、ハワードを催眠にかけて、戦勝記念日で賑わうNYにばら撒いてハワードに「苦しみ」を与える予定でしたが、ペギーたちが見事に解決。
ドッティはペギーとの戦いで二階から尾翼の上に落下。大量に出血しながらも逃げて姿を晦まします。
イフチェンコ博士はNYの刑務所に入りますが、そこでアーニム・ゾラと合流。
アーニム・ゾラは映画「キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー」に登場したレッドスカルことヨハン・シュミットに仕える科学者でした。彼はヒドラに忠誠を誓っていませんでした。
そんな二人がどう動くのかは、シーズン2で見ることができるのでしょうか?
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「エージェントカーター」シーズン1ハワード・スタークの動き
ハワード・スタークはまさに天才。ペギーになんでそんな危険な発明品を作るの?と聞かれて「思いつくんだからしょうがない」と答えるほどの変態っぷり。
確かに、それ自体は悪いことではないですが、それが引き金で今回のことも起こってしまったというわけです。
ハワードの魂胆がいまいちはっきりとは見えてきませんが、最初はニトラミンの化学式が書かれたメモの回収をペギーに頼みました。ミルクトラックの爆発でニトラミンの危険がなくなったあとは、突然帰還して「ブリッツクリーグボタン」をSSRのラボから盗んでほしいとペギーに頼みます。
しかし「ブリッツクリーグボタン」というのは嘘で、そのケースの中に入っていたのは「スーパーソルジャー計画」で成功したキャプテン・アメリカこと、スティーブ・ロジャースの血液。
病気を治すなど色々な可能性を秘めているから、ハワードは研究者としても、また悪用されないためにも、なんとしても手に入れたかったようですね。
第1話の最後でハワードとジャービスが話しているシーンから、ニトラミンの件でペギーの実力を見て、スティーブの血を盗むことができるかどうかを見定めていたとも見えます。
しかし、結局第8話「ミッドナイトオイル」でジャービスがペギーに「これを安心して渡せるのは世界中であなたしかいない」と言ってロジャースの血をペギーに渡し、ペギーはブルックリン橋からイーストリバーに流してしまいます。
何よりハワードは「フィノーの戦い」での惨劇が自分のせいだと感じていたこと、そして、第7話で「ミッドナイトオイル」が映画館で使われたことから、イフチェンコの存在を知り決着をつけようとしました。第8話でフィノーの戦いの資料を持って来て、記者会見で自らがおとりになり見事に捕まって催眠状態に(笑)
調子のいいハワードが滅多に見せない「弱々しい」姿があって安心しました。
ハワードの視点から見ると「ロジャースの血を取り戻そうとしたら、イフチェンコに絡まれた」といったところでしょうか。
ちなみに、ハワード・スタークはMCUの映画では回想シーンとして何度か登場しています。その中でも「アントマン」では、1989年にまだペギーとピムがいた頃のシールド(当時はSSR)に所属していた頃のハワードを見ることができます。
ピムはハワードに対して不信感を抱いていて、それが直接的な原因かはわかりませんが、その後シールドをやめてしまうようです。
このあたりは映画「アントマン」で描かれていて、2作目の「アントマン・アンド・ザ・ワスプ」ではもっとそのあたりも描かれるのでしょうか。
「エージェントカーター」シーズン1ペギー・カーター&ジャービスの動き
ペギーの動きをざっくり話すと、ハワードに使われて、イフチェンコを連れてきて、ハワードを助ける。です。
ミッドナイトオイルを探しながらも仲間割れしているイフチェンコたち。結局ブラニスとデミドフが自爆したような形で「ニトラミン爆弾」の件は収束。その後ペギーは、ハワードのロジャースの血の嘘についで激怒。
その後、遠隔タイプライターの暗号を読み解いて罠だとわかりながらも乗り込んで、まんまとイフチェンコを協力者と思いこんで連れ帰ってきてしまいます。
そしてドゥーリー支局長を失った直後に「リヴァイアサンがブラニスに盗ませようとしたものは?」という大事なところを突き止めて、なんとかハワードを催眠から抜け出させました。
ジャービスさんが言うように「超一流のエージェント」という部分が存分に描かれたシーズン1だったのではないでしょうか。
第1話「エージェント カーター」シーズン1MCUクロスオーバー&メモ
- 分子ニトラミン爆弾は、爆発後吸い込まれる(映画「アントマン」でピムテック社爆破に使ったのもこれに類似)
- 無口な二人の男はリート・ブラニス、サーシャ・デミドフ(緑のスーツ&口ひげ)
- インダストリーのアントン・ヴァンコ博士は映画「アイアンマン2」のイワン・ヴァンコの父親
- カナヅチなのに、ボートで夜の海に消えていくスターク・・・?
- 第1話の日付は1946年4月21日〜
- 冒頭の映像は「キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー」のもの
- ペギーは1946年2月か3月にコリーンと出会い、その後同居する。
- 再生プロジェクト(スティーブロジャースのキャプテン・アメリカを生み出したSSRの計画)|1942年3月4日の日付のついている資料から、ペギーはヴァイタレイ検出器を持ち出す。1946年時点で「氷結中」であるスティーブに関する資料もここに収められている。
冒頭の曲は
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アンジーの働くレストラン出かかっていたのはジョー・スタッフォードの「Sugar (That Sugar Baby O’mine) 」
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第2話「エージェント カーター」シーズン1MCUクロスオーバー&メモ
- ロクソン石油はマーベル・ワンショット「ハンマー墜落現場へ向かう途中での出来事(A Funny Thing Happened on the Way to Thor’s Hammer)」でコールソンが立ち寄ったガソリンスタンドでもある(それ以外でも何かと登場する石油会社)
- アンジーの働くレストランは半セルフのautomat(自動販売式食堂)という形態の飲食店
- ニトラミン爆弾の件は終わったけど、化学式は誰が持ってるか?
- ハワードは1946年1月にロクソン製油所の買収を申し出るが拒否される(それ以前にロクソンオイル社長の妻と浮気)
ハワード・スタークが発明品を盗まれた経緯
- 1946年3月20日頃にモナコで女税務署員と出会う
- 4月上旬(2週間後)に地下二階金庫から発明品を盗まれる
第3話「エージェント カーター」シーズン1MCUクロスオーバー&メモ
- 彼氏と部屋で密会したモリーが退去したことで、ドッティが「グリフィスホテル」に入居
- フーディーニは有名なマジシャン。グリフィスホテルオーナーのミリアムがこの話を始めると誰かが退去する
- ハワードの金庫から盗まれた「筋収縮機」はSSRが回収
第4話「エージェント カーター」シーズン1MCUクロスオーバー&メモ
- ペギーがハワードの魂胆を知ってブチギレ。同時にジャービスとも距離を置く
- ドッティがミンク殺害
- イフチェンコが遠隔タイプライターでペギーらを「ベラルーシ」におびき寄せる
- 密輸するときは、ビリヤードができるんです
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第5話「エージェント カーター」シーズン1MCUクロスオーバー&メモ
- ペギーの部屋の鍵を盗んだドッティが部屋に侵入して「17番=ミッドナイトオイル」の箱の写真と気絶させる効果のある口紅「甘美な夢」を手に入れる(つけてる本人はなぜ意識を失わないのか?)
- ドゥーリーがフィノーのことを友人のライターから聞き出す
- ベラルーシでイフチェンコ助けちゃいます
- ベラルーシの施設こそ、ブラック・ウィドウこと、ナターシャ・ロマノフも経験した「レッドルームアカデミー」の施設
- ダムダム・デューガンはバーボンが好きらしい
- SSRのエージェント・リーとハウリングコマンドーズ(107連隊)のジュニア・ジュニパーが「レッドルームアカデミー」の少女エヴァにより殺害される
この頃の107連隊のメンバーは・・・
- ハッピー・サム・ソーヤー
- ピンキー・ピンカートン
- ジュニア・ジュニパー
- ダム・ダム・デューガン
第6話「エージェント カーター」シーズン1MCUクロスオーバー&メモ
イフチェンコ博士の催眠術は「ファウスタス式催眠術」という種類のもののようで、「エージェント・オブ・シールド」のシーズン2第3話「氷の男」でホワイトホール博士がエージェント33を洗脳するときに「この方法は時間がかかる」と言いながら、スニル・バクシとともに洗脳を施していたのも「ファウスタス式催眠術」
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イフチェンコの場合はもっと原始的というか直接的なもので、指輪を回しながら行うことで短時間で催眠状態にすることができるようですね。
ペギーがL&L automatで「手続き791」を実行するSSRに逮捕されそうになった時にかかっていた曲はペギー・リーの「It’s a Good Day」
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第7話MCUクロスオーバー&メモ
イフチェンコ博士(ヨハン・フェンホフ)とドッティ・アンダーソンのタイムライン
- 1937年 ドッティ「レッドルームアカデミー」で訓練
- 1943年 イフチェンコがオベチキンを催眠にかけ、脚の切断手術を成功させる
- 1944年6月 ドイツ「フィノーの戦い」の惨劇(ハワード・スタークとマクギニス准将の殴り合い)
- 1944年 イフチェンコはヒョードルにより「リヴァイアサン」に勧誘される。ドッティは既にリヴァイアサン所属
第8話MCUクロスオーバー&メモ
「ミッドナイトオイル」の登場。ハワードがアメリカ軍から「兵士を眠らせない薬を作れ」という依頼され、その製造過程で失敗作としてできたもの。そのガスを吸ったものは睡眠不足のような精神状態になり、怒り、幻覚、睡眠障害の症状が出て、周囲の人間と殺し合いをする。殺し合いがなくても、吸ったものは窒息死する。
ハワードが失敗した「ミッドナイトオイル」の資料を盗み「フィノー」で使用したマクギニス准将は、ハワードと殴り合いの喧嘩をして、1週間後に辞職。ハワードは数百万ドルの研究から手を引くことを発表。
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