【感想】愚かな人間の性分。過去を捨てたつもりだった菊比古。アニメ「昭和元禄落語心中」二期第五話あらすじ【ネタバレ】

いよいよスタートした、昭和元禄落語心中の第二期「助六再び篇」

原作ではすでに最終巻まで終え「助六再び篇」で完結となる予定です。

第二期第五話あらすじと感想をつらつらと綴っていきます。

原作の該当エピソードは→コミック「昭和元禄落語心中」第7巻

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すべては落語のために。八雲の愚かな性分。アニメ「昭和元禄落語心中」第二期第五話あらすじ

朝朝食を下げに行くと書物が忙しいということで朝食に手をつけない八雲。

「ハコに合わせて中身が大きくなることだってある。」ということで、二か月後にかぶき座で親子会が決定する。

ついに化けて人気もさらにうなぎ上りの与太郎こと三代目助六と、衰えのない最高の芸を持っている八代目八雲。

いい会にになるだろう。と噺家ののり平らが楽屋で話していると八雲がやって来る。のり平は八雲に「与太郎のあらぬ噂」が立っていることを伝える。

親子会を間近に控え、樋口は与太郎に、現存する「居残り佐平次」の音源テープをプレゼントする。

八雲が与太郎に居残りをやれといった意味が分かった気がするという樋口。樋口は未だに自分の佐平次の演じ方に迷っている与太郎に、我を出すことも一つの方に過ぎないという。「君が落語をどう思うか。どうしたいか。そこに君の佐平次の答えはあるはずだよ。」

「おいらやっぱり落語が好きだ。落語が好きで、落語に出てくる奴らがでぇ好きだ。自分のことよりずっとよ!」夜遅くにテープを聞いていた与太郎は小夏にそういうのでした。

かぶき座での親子会当日。歌舞伎稲荷大明神でお参りする小夏と与太郎。そこに萬月がやってくる。「八雲師匠の鰍沢と、あんたがアホしたことしか覚えてへんわ」萬月を八雲に合わせようとする与太郎、しかし、人がひっきりなしに来て、稽古ができないと八雲に怒られる。

そして、八雲が観音様の裏あたりで与太郎が目撃されているという噂のことを話すと、与太郎は背中の彫り物を仕上げてきたという。

そこで、与太郎は自分にとっての居残りの佐平次は我のないものだという。そんなんじゃ、お客さんに心の芯まで伝わらないという八雲。しかし与太郎は応える

「これが正解かどうかわかりません。けどこのやり方がおいらには一番楽しいんで!」

いつも以上に緊張している小夏に「反魂香」をやるときに香を焚くように頼む八雲。「錦の袈裟」で会場を笑わす与太郎にやりずらくて仕方ないとぼやく。


「ただ今のはお三味線でございまして、三味線てぇのは大変陽気なものでございます。

おんなじ鳴り物でも木魚とくると陰気になってきますなぁ。木魚叩いて都都逸うたったってぇ人は聞きませんが・・・

まぁ、何にでも陰陽というものはございます。寂しいのは何かって言いますと、夜中のひとつっ鐘ってやつでして・・・か~ん、か~ん。

<おさなごが形見に残す風車>

坊主:なむあ~なむなむぅ なむあみだ~ か~ん

八五郎:隣の坊主がまた夜んなると鐘たたいてやがる!寂しくっておいら寝付かれねぇ!ちくしょうめ!忌々しいから文句言ってやろう(戸を叩きながら)お坊さん!ちょっと開けてくんねぇ!お坊さん!

坊主:おやお隣の八五郎さん。ただ今開けますので少々お待ちください。夜分遅くに何の御用入りですかな。

八五郎:何か御用か?なんで夜になってそうやって鐘叩くんだい!長屋の者が寝付かれねぇで困ってるんだよ。

坊主:これは誠にお耳障りで、あいすいませぬ。これも亡き妻のための回向でございまして。

私これでも若い時分は侍で。島田重三郎ともうしました。若気の至りで踏み入った吉原で出会いましたのが、当時全盛、三浦屋の高尾太夫(たかおだゆう)。

(三味線の音♪)

いかなる宿世(すくせ)の縁(えにし)やら。互いに誠を分かち合い、末は夫婦と言い交わし。末の松山すえかけて、互いに起請(きしょう)を誓い合い。その後、高尾は仙台候に身請けされたが、拙者に操を立てて為政に従わぬ。それがため、三俣川にて御手討ちと相成った。それが不憫で毎夜回向のおり、この魂かえす反魂香を焚いて弔っておる。この反魂香もあとわずかゆえ、なにとぞしばしご容赦を・・・」


(それを聞いて自分でも反魂香を買って家で焚いてみる八五郎。それを演じる八雲の目の前にみよ吉が現れる・・・)

何とか、最後まで演じ頭を下げ八雲。

愛しい愛しい俺の・・・

そうつぶやくと倒れて意識を失ってしまう。

『あたしゃあの人にまだ未練があるっていうのかい。冗談じゃねぇや・・・』

「ぼん、すまねぇ」

ろうそくが両脇に天井まで並ぶところで、目の前には二代目助六(初太郎)の姿が。ここはどこなのか、みよ吉さんはどこだ?と問い詰める八雲の首を掴み床に押さえつける助六・・・・

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高尾太夫とみよ吉をつなぐ菊比古と八代目八雲。アニメ「昭和元禄落語心中」二期第五話感想

高尾太夫をみよ吉と重ねる八雲、という描き方はやはり、八雲が心底みよ吉が好きだったということなのでしょうか?

「反魂香」に登場する高尾太夫というのは、吉原の女郎屋「三浦屋」の名跡。(*名跡というのは「八雲」や「助六」という名と同じように、代々継ぐもののこと)

ここに登場する太夫は、二代目の高尾太夫で、万治高尾ともいわれるそうで、当時の仙台藩主伊達綱宗の意に従わなかったということから、当時三叉(みまた)と呼ばれていた現在で言うところの隅田川の日本橋、中州付近で吊り斬りにされて、遺体が北新堀河岸に漂着したという逸話があります。

1660年ころの出来事ですが、実際の綱宗公は放蕩が過ぎたため21歳という若さで強制的に「隠居」させられたと言われています。(*綱宗隠居事件

とにかく、美人だったという高尾太夫。そして、みよ吉さんも綺麗な女性でした。

そして、菊比古とみよ吉はいい関係になりながらも、当時真打になったばかりの菊比古は芸の道を進むために、きっぱりと別れを告げ、フラれたみよ吉が二代目助六と故郷に帰って、小夏を生む。という過去がありました。

この時はもう完全にみよ吉のことを吹っ切れたはずでしたが、亀屋旅館での転落事故の時も、菊比古は彼女を抱いてすごくエロティックなことをするんですよね。べろっと。そして「どうして人間の性分はこうも愚かなのだろうか。」という名言。

→菊比古とみよ吉の最後はアニメ「昭和元禄落語心中」第一期

→原作ではコミック「昭和元禄落語心中」第五巻其の一

この後すぐに二人と一生別れることになった菊比古は、心の奥深くで彼女のことが心底好きだった。

「反魂香」でみよ吉が現れるというのは、やはりこのような理由からみよ吉が現れたのではないかと思うと、心底、この物語の深さと人間の深みや業を見て、様々な感情が沸いてきます。

いいアニメ、いい作品です。

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