ドラマ【anone(あのね)】第9話ネタバレ感想。広瀬すずの天性の演技を余すところなく堪能できる「病室デート事件」第1話からあらすじ振り返り。

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2018年1月から放送のドラマ【anone(あのね)】

坂元裕二脚本作品の持つ、現実に近い感覚がじっくりと観るものに入り込んでくる、親しみや温もりの感じられるドラマです。

偽札騒動から偶然同居することになった広瀬すず演じるハリカたち。

第8話のラストでは銀行ATMに吸い込まれた完成した偽札と、花房万平に目撃されてしまった亜乃音たちが描かれましたが、第9話では家族同然だった幸せな同居生活が一気に崩れ去ります。

ここでは、ドラマ【anone(あのね)】の第1〜9話のあらすじと、これまでの感想をネタバレで紹介しています。

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ドラマ【anone(あのね)】第1〜9話ネタバレあらすじ

第9話のゲストキャストと登場人物紹介はこちら

ドラマ【anone(アノネ)】第9話ゲストキャスト登場人物の過去の経緯や事件ネタバレ。

家庭内不和で死に場所を探していた青羽るい子(小林聡美)。思い通りにいかない人生を歩み、余命半年の宣告を受けた持本舵(阿部サダヲ)。我が子同然に育ててきた血の繋がらない娘・青島玲(江口のりこ)との関係がうまくいかない林田亜乃音(田中裕子)。

家族を失い、自分の記憶が「ニセモノ」だと気づいてしまった辻沢ハリカ(広瀬すず)。

亜乃音が自宅である印刷所で偶然見つけた偽造紙幣の存在を知ってしまった5人は、いつしか「幸せな」家族同然の共同生活を始めました。

亜乃音の夫・林田京介(木場勝己)を巻き込み「完璧な偽札」の完成を目指していた印刷所元従業員で、インサイダー取引で服役していた過去を持つ中世古理市(瑛太)は、亜乃音の孫・青島陽人(守永伊吹)が起こした「アパート火災事件の真実」と言う弱みを握り、いつしか5人は偽一万円札を造る事に。

ようやく完成した偽一万円札。しかし、理市がテストした偽札がATMに取り残され世間を騒がすことになってしまいます。理市の妻・中世古結季(鈴木杏)の通報で警察に追われることになった理市。

舵は「紙切れ一枚ぶん外れた世界」で偽札製造を続けるという理市にしたがっていくことを決意し、舵のことを「大切な人」と言うるい子の前から姿を消します。

同じ施設にいたハリカの過去を知り、闘病生活を続けるカノンさん / 紙野彦星(清水尋也)が、「好きな人がいるから重粒子線治療は受けない」と決めたことを、彦星に想いを寄せる同級生・香澄茉歩(藤井武美)から聞かされたハリカは、彦星に生きて欲しいと願い、会いたい気持ちを抑えながらも、彦星の前から姿を消すことを選美、別れを告げるのでした。

警察の捜査で印刷所にあった偽造紙幣が見つかってしまった亜乃音は、ハリカを「知らない子」だとかばい、警察に連れていかれるのでした。

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ドラマ【anone(あのね)】第9話の感想。愛するがゆえの「もどかしさ」

ドラマの終盤で登場人物たちが「ニセモノではないホンモノを見つけていく」こと、「それぞれが今後の人生のためにどう動いていくか」といったところが見どころとなるドラマ「anone」。

第9話では、瑛太演じる理市の過去が新たに明らかになりました。学生時代に一度、IT会社を起業して頂点を極めたという過去と、インサイダー取引で服役していたという理市。

その上、ただ「あの頃に戻る」ことだけが理市を突き動かしているのではなく、「精巧な贋物に憑りつかれた男」という一面が見られた第9話でした。

プロデューサーの次屋尚は、「そういう彼を作り出したのは社会だと思うんです。」と話します。

参考サイト:ザテレビジョン「広瀬すず主演「anone」プロデューサーを直撃! 結末のカギは3つの“恋”」

4話までで、登場位人物の背景が描かれ、第7話が偽札製造に関してのピーク、8話以降でそれぞれの人生が動き出す変化と決断が描かれると言います。

そして、最終回の一つ前の第9話では、ついに叶った「彦星と織姫」の逢瀬が描かれると思いきや、広瀬すず演じるハリカは、自分の存在が、最愛の人の命を奪ってしまうという現実を突きつけられるのでした。

しかも、それをハリカに教えたのは、ハリカ同様に彦星に想いを寄せる女性・香澄茉歩(藤井武美)。

そして、ハリカは彦星との念願の病室デートで、徹底的に彦星を突き放すのでした・・・。

いつも通りセリフを文字起こしでご覧ください。


ハリカ「(病室の扉のところで)ハリカです。」
彦星「どうぞ。・・・入ってください。」
ハリカ「はい。」
彦星「こっち。(病室の中に入らないハリカに)・・・ん?」
ハリカ「(遮っているカーテンを開けようとする彦星に)ちょっと・・・・開けないで。お願いします。」
彦星「あ・・・そこに、多分、椅子。」
ハリカ「ここで、いつも。」
彦星「そう。ハリカちゃんと話してた。」
ハリカ「へぇ〜。」
彦星「寿さんの話聞いて笑ったり。何か、直接話すの不思議な感じがする。」
ハリカ「うん・・・不思議。」
彦星「声も顔とかも、想像するだけだったから。・・・背は割と小さいイメージで。」
ハリカ「小さくないし。」
彦星「何センチ?」
ハリカ「159。彦星くんは。」
彦星「186。」
ハリカ「嘘でしょ?」
彦星「ホントだよ。」
ハリカ「そんな大きかったら頭ぶつける。」
彦星「普通にぶつけてる。」
ハリカ「ふふっ。」
彦星「そこの入り口とか。」
ハリカ「痛そう。」
彦星「面白がってない?」
ハリカ「バンザイしたらおへそ出る?」
彦星「ふふふ・・・。いや、出るけど。今はちゃんと長いパジャマ着てるから大丈夫。」
ハリカ「薄いブルーのパジャマ。」
彦星「そう、言ったっけ?」
ハリカ「・・・前に。」
彦星「ハリカちゃんは?今はどんな服?。」
ハリカ「今?今はね・・・。花のね・・・。赤い花の模様のワンピース。」
彦星「へぇ。」
ハリカ「・・・と、赤いカーディガン。」
彦星「いつもそんな感じ?」
ハリカ「ん・・・そう・・・だね。いつもの格好。」
彦星「ハリカちゃん。子供の頃も赤い服着てた。」
ハリカ「そうだっけ?覚えてるんだ?」
彦星「覚えてるよ。ハリカちゃんが飼育小屋でアヒルと寝てたこととか。」
ハリカ「ホントに?」
彦星「3メートルくらいの木からジャンプしたこととか。」
ハリカ「嘘でしょ?」
彦星「覚えてないの?」
ハリカ「覚えてない。」
彦星「森の中にせせらぎがあって、ハリカちゃん裸足でそこによく入ってて。『気持ちいいよ、こっちおいでよ』って。覚えてないかな。」
ハリカ「忘れちゃった。」
彦星「そっか。」
ハリカ「全部忘れちゃった。」
彦星「そっか。ジュース飲む?」
ハリカ「いい。もう帰るから。」
彦星「えっ?」
ハリカ「もう・・・。」
彦星「用事?」
ハリカ「約束あって。」
彦星「そうなんだ。」
ハリカ「映画見てご飯食べに行く約束してて。待っててもらってるから。」
彦星「そっか。ごめん。」
ハリカ「大丈夫。その人にも入院してる知り合いのお見舞いに行くって言ってあるから。」
彦星「そうなんだ。」
ハリカ「今日は、ちゃんと話しておこうかなって思ったし。」
彦星「ちゃんと?」
ハリカ「なんかね・・・。もしかしたら私勘違いさせちゃってるのかなって気がして。」
彦星「なんだろ?」
ハリカ「私が、まぁ・・・人に合わせちゃうのがよくないんだけど。結構・・・変な知り合いつくるのが好きで、彦星くんもその一人っていうか。ほら、悲しい漫画読んだりするみたいに、彦星くんの話聞いて楽しんでたっていうか。」
彦星「何それ。」
ハリカ「だって彦星くんの子供の頃覚えてないし。そこまで真剣になられると思ってなかったから。」
彦星「何の話ししてるの?」
ハリカ「ごめんね。(涙をこらえながら)そろそろ話聞いているの、重荷になってきた。(涙をぬぐいながら)君のこと、へへ・・・めんどくさくなっちゃった。」
彦星「そっか。まぁわかるけどね。僕も僕のことがめんどくさいし。もうずっと会ってない人に話すことじゃなかったよね。」
ハリカ「(首を横に振り否定する仕草をするが、彦星には見えていない)」
彦星「そうだね。重荷だよね。」
ハリカ「(首を横に振り、重荷ではないと否定する仕草をしながらも)はぁよかったわかってくれて。」
彦星「うん。」
ハリカ「じゃあさもう連絡するのやめるから。削除するからさそっちもそうしてくれる?」
彦星「わかった。削除する。」
ハリカ「まぁ・・・すぐに忘れるよ。」
彦星「うん。」
ハリカ「じゃいくね。」
彦星「はい。」
ハリカ「お邪魔しました。(持っていたパン屋の袋に気づいて)そうだ、ぶどうパン・・・」
彦星「早く帰って。」
ハリカは涙をこらえ、うなだれて部屋の扉を閉め、扉の外で泣き崩れ、彦星もベッドの上で激しく涙する。


広瀬すずの演技が「現場で『いまの演技は違うな』というのが一度もない。」と話すの水田監督ですが、この病室での別れを告げるシーンは、広瀬すず史上類を見ない、とても優れたシーンでした。

お互いに顔を見せないけれども、すぐそこにいるもどかしさ。

会いたいけど、会ってしまったら全てが崩れ去ってしまうことのもどかしさ。

さらに、嘘であることがバレないようにすることのもどかしさ。

この「本意ではないこと」が幾重にも重なることで演者にとっても、視聴者にとっても「愛する人のために困難を乗り越える苦しさ」が伝わったのではないでしょうか。

人が人を愛すると言うことの不思議さを感じることができました。

愛することが「幸せ」に直結しないことは、ハリカもこれまでの人生で体では感じていたはずです。きっとハリカは「人は信用できない」と言うことを正しく理解していたと思います。

人の心はコロコロと変わるものだと言うことを、知っていたはずです。

だから、ハリカが人に向ける「愛」は、亜乃音が持っている「愛」とは根本的に違うように見えました。

人を信頼はできないけど、自分ができることはする。

これがハリカにとっての「愛」に見えました。

登場人物たちはそれぞれに、不幸を背負い、誰からも必要とされないと感じながらも「愛を与えることにも受けることにも飢えていた」のではないでしょうか。

何かを自分の手で作りたいと言ってカレーショップを経営していた舵も、「やっと私の願いを叶えてくれる人が現れたかも」と話するい子も「愛」を与えたかった。

血の繋がらない娘・玲に突き放されてもなお、力になりたいと願う亜乃音もしかり。

そんな登場人物の中でも、最も「自分の無力さ・自分が必要とされていない感」を強く(と言うか深く)心に抱いていたハリカは、チャット相手だったカノンが、唯一自分の過去を知っている人物であることから、初めて、「愛」を与えたい人となったはずです。

会って話して笑って、一緒に同じものを見る。

これがどれほど幸せかと言うことをハリカは知っていて、それができる大切な人が現れた。

でもそんな「大切な人」をこれからも愛するためにはその人と離れなければない。以前のように「一人でいなければいない」。

だからこそ、ハリカは涙を流し、泣き崩れながらも見事に嘘をつき通した。それはハリカが愛があると言うことなのでしょう。

本当に深い背景があり、それを見事に表現する広瀬すず始め、ドラマ「anone」の制作陣には驚かされます。

きっとそれを連続ドラマと言う形態で表現できる役者は広瀬すずしかいないのではないか?と思いたくなるほどの奇跡を見せられているように思います。

彦星役として共演する清水尋也も言っていたように、「演者として自分が要求されるものを正確に捉えてから、それを提供するために、自分を最適化するスピード・力」がものすごいと言う広瀬すずの天性のものを、余すところなく見ることができるのが、この第9話の病室でのシーンだと思います。

脚本をしっかり読解しているし、共演者の皆さんとハーモニーを奏でるための準備もしっかりしています。お芝居って、自分のためにするものではないんです。共演者の感情、視聴者の皆さんの感情を揺さぶるものなんです。

それが19歳でできるってすごいですよ。[出典]

そんな広瀬すずの演技とは裏腹に視聴率が低迷するドラマですが、きっといつまでも語り継がれるものは、このように深く、心に残るものだと思います。

そんな作品を連続ドラマで見ることのできる機会はそうそうないと思います。

そんなドラマ「anone」も次回で最終回。最後まで、純粋に「ドラマ」を楽しみたいと思います。

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