ドラマ【anone(あのね)】第10話ネタバレ感想。瑛太演じる中世古理市ともう一人の「理市」第1話からあらすじ振り返り。

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2018年1月から放送のドラマ【anone(あのね)】

坂元裕二脚本作品の持つ、現実に近い感覚がじっくりと観るものに入り込んでくる、親しみや温もりの感じられるドラマです。

本物と偽物をテーマに描かれてきた今作が最後に提示した者とはなんだったのでしょうか?

ここでは、ドラマ【anone(あのね)】の第1〜10話のあらすじと、これまでの感想をネタバレで紹介しています。

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ドラマ【anone(あのね)】第1〜10話ネタバレあらすじ

第10話のゲストキャストと登場人物紹介はこちら

ドラマ【anone(アノネ)】第10話ゲストキャスト登場人物の過去の経緯や事件ネタバレ。

林田亜乃音(田中裕子)が警察に連れていかれた後も以前と変わらない暮らしをしようと努めていた辻沢ハリカ(広瀬すず)も鑑別所に入ることに。

そこでハリカは紙野彦星(清水尋也)からの手紙を受け取り、彦星が香澄茉歩(藤井武美)の父から治療費を借りて重粒子線治療をうけることを知り喜びます。ひと月後に出所となるハリカの元に、治療後に腫瘍が消えたと言う彦星が現れます。面会で会話が弾んだ二人でしたが、ハリカは彦星とはもう二度と会わないだろ言うと決め、自分の歩んできた道をしっかりと受け止める決心をするのでした。

その頃、死期の近い持本舵(阿部サダヲ)とともに潜伏生活をしていた青羽るい子(小林聡美)は、舵が他界したその朝、かつて舵が受けた街頭インタビューで過去の舵から愛の告白を受け警察に自首し服役することになります。

刑務所に入り、花房万平(火野正平)の弁護を受けながらも一貫して真実を話さず、全ての罪を受ける覚悟をしていた亜乃音は、面会に来た青島玲(江口のりこ)に初めて「お母さん」と呼ばれます。二人の関係は快方に向かっていました。

セミが鳴く頃出所したハリカは、未だに潜伏生活を続ける中世古理市(瑛太)に接触し、亜乃音が無期懲役にならないで欲しいため、理市に自首するよう説得します。理市は自首する前にハリカとともに青島陽人(守永伊吹)に会い、過去の火事は自分が起こしたものだと嘘そつき陽人をかばうのでした。

その中でハリカは、理市のなかに、自分と同じ絶望を感じその結果として偽造紙幣製造に取り組んでいたのだと言うことを知るのでした。

理市が自首したことで3年となった刑期を終えて出所する亜乃音を迎えるハリカ。るい子にはセミパジャマを着て幽霊となった舵が見えるようになり、四人は再び共同生活を始めます。

亜乃音たちがいて帰るところがあるからこそ自分の人生を積極的に歩いてみたいと願うハリカは、亜乃音に一人暮らしをする決意を伝えるのでした。

罪を背負い、罰を受けた血の繋がらない亜乃音、るい子、舵、ハリカたち四人。偽物に翻弄され、それぞれに自分の背負ったものから逃げて来た四人は、再び共同生活ができることにささやかな幸せを噛み締め流星群に願い事をするのでした・・・。

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ドラマ【anone(あのね)】第10話の感想。理市の最愛の弟と完璧な偽札の世界

第10話にしてついに理市の過去が明らかになりました。

逃亡してもなお兄弟のように過ごしてきた陽人を気にかけ、8歳で命を落とした自らの弟を重ねていたこと。そして、ハリカたちと同じように世の中からの疎外感を感じる理市は、そのことへの復讐から、かつて見た「完璧な偽札」に魅了され世の中のルールから外れることをその生きがい・活力としていたのでした。

第5話で初めて両替機を騙す偽札が完成した時、妻に「ようやく朝が来た」と言っていたのは、世の中を見返してやる言う気持ちの表れだったようです。

しかし、この理市の動機には納得できない人もいるようで、理市の弟がハリカと同じ施設にいた虐待され死んだ子供なのでは?と言うものもあるようです。

確かに第1話の回想シーンで「ためがい学舎」にはハリカと彦星の他にも、虐待死した男の子と、その他に二人の男の子がいました。

しかし、これらははっきりとは回収されておらず確証はありません。

もし理市の弟が8歳であの施設で死んだ男の子だとすると、兄である理市の年齢がハリカの一つ上だと言う計算になります。

物語開始の時にハリカは19歳。理市は20歳と言うことになり、その一年前から印刷所で働き、さらにその前に大学生の時に起業したと言われており、前後関係が合いません。

そんなドラマでも重要なキャラクターとなった理市ですが、坂元裕二作品では、もう一人「理市」が存在することでも知られています。

それはWOWOWで放送された「モザイクジャパン」と言う作品。

瑛太実の弟で、朝ドラ「べっぴんさん」などで主人公の夫役としても知られる永山絢斗が演じていた主人公の名前が、常末理市でした。

ドラマ「理想の離婚」の他にも、坂元裕二脚本作品に度々キャスティングされる瑛太ですが、この永山兄弟と坂元裕二脚本作品の今後にも注目したところです。

と言うことで、いつも通りセリフ書き起こしで、理市の過去が描かれたシーンをご覧ください。


(亜乃音をかばって理市に自首を迫るハリカに。)

理市「君。誰?」
ハリカ「中世古さんは誰ですか?」
理市「君、親いないんだっけ?」
ハリカ「はい。」
理市「なんで?聞かれたくない事情があるの?思い出したくない事情があるの?」
ハリカ「捨てられました。」
理市「ヘェ〜。悲しかった?」
ハリカ「悲しかったですよ多分。」
理市「今は?」
ハリカ「今?」
理市「うん。」
ハリカ「そうですね。今も。」
理市「ヘぇ〜。生きてんのつらくないの?どうやって息してんの?」
ハリカ「つらいですよ。息しづらいですよ。」
理市「ふ〜ん。」
ハリカ「なんですか?なんでそんなこと聞くんですか?」
理市「ほかの人はどうしてんのかなと思って。」
ハリカ「ヘぇ・・・。」
理市「そう言う人間はさ、この世界を恨む権利っていうのがあって・・・。」
ハリカ「もう忘れたもん。」
理市「忘れたって・・・。」
ハリカ「でも亜乃音さんもそうだけど、、青羽さんも持本さんもそうだけど、誰も、誰かを恨んだりなんかしてない。つらいからってつらい人がつらい人傷つけるの、そんなの一番くだらない。バカみたい。バカだよ!(理市を突き飛ばす)」
理市「痛っ・・・。」
ハリカ「あっ、ごめんなさい。痛い?」
理市「弟はもっと痛かった。俺は逃げて転んだだけ。あの時も今日も。あぁ・・・。陽人に会いたい。」

(海岸で話しているハリカ、理市、陽人ら三人。)

陽人「おじいちゃんの赤いライターがあってさ。僕、赤いライターでさ・・・。」
理市「そんなライターなかったよ。」
陽人「あったよ。」
理市「赤いライターなんてなかった。おじいちゃんが持ってたのは、青いライター。」
陽人「青?」
理市「うん。青だったし、それも俺が持って帰った。」
陽人「持って帰ったの?」
理市「うん・・・。陽人は小さかったからテレビで見たのと混ざって覚えちゃったんじゃないかなぁ。人間の記憶って嘘をつくことがあるんだよ。」
陽人「じゃあ、なんで火事になったの?」
理市「俺が火を付けたからだよ。」
陽人「なんで?」
理市「隣のお父さん悪い人だったろ?子供を殴ったりしてさ、ひどいことしてたろ?ああいう人はいなくなればいいから、俺がいなくした。ずっとそうしたかったんだよ。」
陽人「それはいいこと?」
理市「悪いことだよ。悪い人をいなくするために悪いことをしたんだよ。でも陽人には関係ない。関係ないから。(カラスのキーホルダーを取り出して)これ陽人にあげるよ。」
陽人「カラス?」
理市「うん、弟がくれたんだよ。」
陽人「中世古くん弟いるの?」
理市「うん、いた。俺は9歳で、弟は8歳だった。」
陽人「弟、僕と一緒だね。」
理市「うん。一緒だったんだよ。」
陽人「ありがとう。」


この物語に登場する「カラス」も非常に印象的でした。

「カラス」のような男が完璧な偽札を作り、そのことがきっかけで理市は「悪」に手を染め始める。そして弟からもらった「カラス」のキーホルダー。

理市にとってカラスというキーワードが、人生を大きく左右する象徴として描かれていました。そんな理市はこのドラマの中でも最も本物と偽物に翻弄された人物だったのではないでしょうか。

友人と起業した後に裏切られ弁当屋のアルバイトとなり、社会から裏切られる形で最愛の弟を奪われたことで「社会への恨み」が芽生え、その方法としての「偽造紙幣」に取り憑かれた男。

確かにお金というものは生活のためになくてはならないものです。しかし、それらは見方を変えればただの紙。

人間はお金に価値があるという幻想の中に生きていると理市は考えていたことでしょう。

その「幻想の共有」がなされている世界から抜け出すことはできます。そして、多くのお金持ちや、ドラマで描かれた「完璧な偽札」を作る男は「幻想の共有」された世界からは外れている世界にいる。

このことが坂元裕二が伝えたかったものの一つのように思いました。

そして、もう一つは何と言っても主演のハリカとその過去を知る彦星との関係。

結論だけ言えば、二人は結ばれることはありませんでした。しかし、それは一般的な見方によるとという意味だと思います。

鑑別所で面会し別れる間際に二人は最後「ゆっくりとハイタッチ」しました。

そして、その後ハリカの妄想でプロペラ止まっていたことからも、ある種の終わりを象徴していたようです。

しかし、これは大切だからといって必ずしも恋人の関係になる必要はないということだったように思います。

これまでずっと川を挟んでチャットでのみで対面してきた二人。これは、織姫と彦星の「七夕伝説」を思い起こされます。

彦星がICUに入ったとき初めてハリカは「向こう側」に行きましたが、結局会えませんでした。二度目に会おうとしたときは、直前に香澄と遭遇したことから、ハリカは嘘をついて彦星と顔をあわせることは叶いませんでした。ここでも「向こう側」には行けませんでした。

何よりも彦星に生きて欲しいという願いを行動に移したハリカは、鑑別所に入って初めて彦星と対面しました。ここで初めて「向こう側」にいったハリカ。

そして(おそらく)二人は本能的に会うべきではないと感じたのでしょう。

会うことが必ずしもお互いの幸せには繋がらない。そして、お互いが生きていること、お互いが信じ合っていることが幸せなのだと感じたのでしょう。

この鑑別所での「ゆっくりとしたハイタッチ」は一番グッと来たシーンでしたが、3年の服役を終えて出所した亜乃音を迎えにいって手を繋ぐシーンは、それを上回る心温まるこのドラマの最大のハイライトシーンでした。


亜乃音「22歳にしては、あんまり背伸びてないね。」
ハリカ「大人だから伸びないよ。もともと小さくないし。」
亜乃音「(笑いながら)駅どっち?」
ハリカ「こっち。」
亜乃音「青羽さん元気?」
ハリカ「レジの仕事してる。」
亜乃音「へぇ〜。」

(ハリカと亜乃音は歩きながら自然と手をつなぐ。)

ハリカ「おかえり。」
亜乃音「ただいま。」
ハリカ「あっ、帰ったらびっくりするとあるよ。」
亜乃音「何〜、びっくりなんかしたくないよ。」


この「おかえり」と「ただいま」がどれほど幸福なことなのか。

坂元裕二が言いたかったことがこれなのだと思いました。

血が繋がっていようがいまいが、生きていようがいまいが、偽物であろうがなかろうが。

大切な人や物やこと。それらを「信じること」が心の支えになる。

信じることを知った人は、自分の人生を歩みたくなる。それがハリカを通して伝わってきました。


ハリカ「(布団でバタバタ泳ぐ亜乃音を見て)子供みたい。」
亜乃音「こまめに干してくれてたんでしょ?」
ハリカ「暇だったから。」
亜乃音「亜ぁ・・・、いい匂い!」
ハリカ「あのさ、ここって私の家?」
亜乃音「うん!」
ハリカ「いつでも帰ってきてもいいところ?」
亜乃音「はぁ、そうですよ。当たり前でしょ。」
ハリカ「そっか〜。」
亜乃音「何?」
ハリカ「私、一人暮らししようと思ってる。」
亜乃音「なんで?」
ハリカ「この2年でお金も貯まってて。」
亜乃音「あの子たちはここに帰ってくるかもしれないけど、あなたも一緒に・・・」
ハリカ「ううん、そういうんじゃなくて。」
亜乃音「じゃどういうの?」
ハリカ「一人になって見たいの。」
亜乃音「あなたずっと一人で・・・」
ハリカ「一人になりたいと思って一人になったことはないの。だから知らない人に会いたいって思ったこともなかったし、自分から何かやってみようって思ったこともなかった。だから今度は自分で、自分で決めて一人になるの。帰れる場所があるか、(亜乃音の手を握って)もう寂しくないから自分の力で頑張って見たい。」
亜乃音「もう〜、娘ができたと思ったらもう独り立ち?」
ハリカ「たまに帰ってくるから娘は可愛いんだよ。」
亜乃音「バカ!(ハリカを押し倒して布団を叩く)」


ラストシーンで流れ星に願い事をする四人。

これは願うことが、信じることの始まりであり、願い信じて行動することで物事は変化し、人は夢や希望を叶えていくものです。

願い信じることにより、偽物でも本物でも関係なく強く生き抜くこと。

ドラマ「anone」にはこのシンプルな真実を伝えられたように思います。

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